2017.03.02 わかりやすい下肢静脈瘤の教科書 血液が渋滞すると何が起きるか? 血液中のゴミ(老廃物)をたっぷりと含んだ血液が渋滞すると、どうなるでしょうか? まずは足に血液がたくさんたまるので、足がむくみます。 足の血管も浮き出てきます。 血液のゴミには、疲れの原因となる乳酸という物質があります。 乳酸が足にたまると、足が疲れたり、夜中に足がつります。だるさも感じます。 血液のゴミが足の皮膚にたまって、皮膚の色が悪くなり(色素沈着といいます)、 かゆみや湿疹 2017.03.01 わかりやすい下肢静脈瘤の教科書 なぜ血液が渋滞するのか? 心臓から送り出された血液は、栄養や酸素を豊富に含んでおり真っ赤な色をしています。 足の先まで栄養と酸素を運んだら、血液は足から出たゴミ(老廃物)を回収して心臓に戻ります。 帰り道を「静脈」といいます。 したがって、静脈を流れる血液は老廃物で汚れているのです。 血液は静脈を通って心臓に向かって上に登っていきますが、重力で落ちてきてしまいます。 そこで必要なのが、静脈の逆流防止弁です。 2017.03.01 わかりやすい下肢静脈瘤の教科書 静脈瘤はなぜできるの? 静脈瘤はなぜできるの? みなさんこんにちは。目黒外科院長の齋藤です。 今日のテーマは、「静脈瘤はなぜできるの?」です。 一番素朴な疑問にお応えしていきたいと思います。 下肢静脈瘤とは、足の静脈の交通渋滞 下肢静脈瘤は、血液の渋滞(うっ滞)により生じます。 血液は、心臓の強力なポンプ作用によって全身に送られ、 「動脈」という血管を通って足の先まで届けられます。 終点である足の先まで届いた血液は、「 1 2 3