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2017.04.04 わかりやすい下肢静脈瘤の教科書

血管内焼灼術が適さないケース

記事執筆Author

目黒外科 院長 齋藤 陽(あきら)

目黒外科 院長
齋藤 陽(あきら)

  • 日本外科学会 外科専門医
  • 脈管専門医
  • 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施医、指導医

詳しいプロフィール

日本静脈学会の「下肢静脈瘤に対する血管内治療のガイドライン」では、

下肢静脈瘤に対する血管内治療の除外規定が決められています。

おさらいしてみます。

1.クモの巣状、網目状静脈瘤

2.深部静脈血栓症がある、あるいは血栓症の既往がある

3.動脈性血行障害がある

4.歩行困難

5.多臓器障害あるいはDIC(播種性血管内凝固)状態

6.経口避妊薬あるいはホルモン薬を服用している

7.重篤な心疾患がある

8.ショックあるいは前ショック状態にある

9.妊婦あるいは妊娠が疑われる

10.ステロイド治療中

11.ベーチェット病

12.骨粗しょう症の薬(ラロキシフェン)を服用中

13.血栓性素因(プロテインC欠損症、プロテインS欠損症、アンチトロンビンⅢ欠損症、抗リン脂質抗体症候群)

 

では、これらの条件を満たさなければ血管内治療は受けられるのか?

答えはNO!です。

血管内治療が難しいケースをご紹介します。

その1、伏在静脈の屈曲が強い場合

まず、治療すべき静脈が多少ゆるやかなカーブを描く程度であれば、カテーテルを入れられないこともありません。しかし、クネクネと曲がりくねっていたら、カテーテルが血管の中に入りません。

その2、大伏在静脈が皮膚直下を走行する場合

大伏在静脈は太もものあたりでは筋膜に包まれていますが、

膝の近くになると皮下脂肪の中を走行します。

人によって、静脈が皮膚直下を走る方がいます。

この場合、血管内焼灼術を行うと、静脈の走行に沿って皮膚の色素沈着が見られることがあります。

なぜ皮膚直下という浅い部分を静脈が走行する人と、そうでない人はいるのかは分かりません。

「見た目は気にしない」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、

美容的に気にされる方、特に女性には

ストリッピング術を併用(または全部ストリッピングで治療する)することをお勧めしています。

 

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