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2018.01.20 Q&A

Q&A 授乳中でも静脈瘤の治療はできますか?

記事執筆Author

目黒外科 院長 齋藤 陽(あきら)

目黒外科 院長
齋藤 陽(あきら)

  • 日本外科学会 外科専門医
  • 脈管専門医
  • 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施医、指導医

詳しいプロフィール

妊娠中~出産後の下肢静脈瘤にまつわる悩み

妊娠中は下肢静脈瘤が発生しやすく、また症状も強くなる傾向があります。

その理由として

  • 母体を流れる血液量が増えるので静脈がふくらみやすい
  • 女性ホルモンの影響で静脈が柔らかくなり太くなりやすい
  • 大きくなった子宮が静脈を圧迫するので血液が渋滞して静脈が太くなる  などが考えられます。

出産経験者の約半数が下肢静脈瘤になるというデータがあります。

 

すでに下肢静脈瘤がある方は、2回目の妊娠から下肢静脈瘤の症状が進行していくことが多いようです。

来院した妊婦さんがおっしゃいます。

「足のだるさや痛みがつらくて弾性ストッキングを着用したけれど、まだ症状がつらい。」

しかし、妊娠中は血管内焼灼術ができません。血栓症発生の危険性が高まるからです。

出産後は静脈瘤の症状が緩和されることが多いのですが、中には症状がつらいままの方もいらっしゃいます。

また、今後も出産を計画していて、次回は下肢静脈瘤で苦しまないようと事前に対応なさる方もいらっしゃいます。

そこでいただくご質問です。

「授乳中でも下肢静脈瘤の治療はできますか?」

 

授乳中でも下肢静脈瘤の治療は可能です

下肢静脈瘤の治療に絶対に必要なお薬は局所麻酔薬です。

必須ではありませんが、傷の化膿止め(抗生物質)と術後の痛み止め(鎮痛剤)も挙げられます。

 

授乳中でも安全に使用できるお薬のリストを見てみましょう。

https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/druglist.html

この中で、手術に必要な局所麻酔薬のキシロカインが記載されていますので、授乳中の方でも手術を行うことができます。

手術中、緊張しないように眠くなるお薬の「静脈麻酔」を使用することがありますが、当院ではディプリバンという薬をよく使用します。このディプリバンは乳汁に移行するため使用できません。

 

術後、麻酔が切れたあとは痛みが出るのではないかとご心配だと思います。

痛み止めを処方しても、実際に患者さんが服用することは0~1錠ですので、術後の痛みについてはほとんど気にならない程度と言ってよいでしょう。

それでももし痛みがつらいと感じた場合でも、カロナールやボルタレンは授乳中でも安全に使用できます。

出産後も下肢静脈瘤のつらい症状でお悩みの方、授乳が終わるまで我慢しなくても大丈夫ですよ。

 

下肢静脈瘤専門クリニック 目黒外科

目黒駅東口を出ると目の前にあります

 

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