鼠径ヘルニアについて

鼠径ヘルニアについて


鼠径ヘルニアについてAbout

鼠径ヘルニア(脱腸)

ヘルニアとは「飛び出る」という意味の医学用語です。本来あるべき場所から、中にあるものが外に飛び出た状態を言います。
そけいヘルニア(脱腸)とは、そけい部(太ももの付け根)から、本来おなかの中にあるべき臓器である小腸や脂肪などが飛び出てきた状態を言います。
そけいヘルニア(脱腸)は、そけい部を構成する筋膜が加齢とともに弱くなり、そのすき間から腹膜が飛び出してくることによって起こります。

鼠径ヘルニアのイメージ

筋膜が弱くなって飛び出す部位によって
1. 外そけいヘルニア
2. 内そけいヘルニア
3. 大腿(だいたい)ヘルニア の3種類のヘルニアがあります。

鼠径ヘルニアと大腿ヘルニア

(1)そけい靭帯:おなかとあしの境界線
(2)外そけいヘルニア:そけい靭帯の上で、外側から出てくるヘルニアです。生まれつきお腹の筋肉が弱い方がなることが多いので、そけいヘルニアの中では一番多いタイプのヘルニアです。
(3)内そけいヘルニア:そけい靭帯の上で、内側から出てくるヘルニアです。年を取るとともにおなかの筋肉がだんだん弱くなることで発症するため、40歳以上の男性に多いタイプのヘルニアです。
(4)大腿ヘルニア:そけい靭帯の下から出てくるヘルニアです。40歳以上の、痩せ型で、出産回数の多い女性に多く見られるヘルニアです。

鼠径ヘルニアの主な症状

立った姿勢になるとそけい部がポッコリとふくらみ、仰向けになると引っ込みます。これがいわゆる「脱腸」の状態です。
脱腸のふくらみが大きくても、痛みがなければあわてて治療をする必要はありません。
しかし、お腹の筋肉の膜の弱さという構造上の問題であるため、お薬などでは治らず、治療方法は手術をする以外にありません。手術をせずに長年放置していると、脱腸の穴が次第に大きくなり、仰向けになっても戻りづらくなってきます。男性の場合、陰のうが腫れてくるのでズボンをはいていても違和感で気持ち悪くなります。
進行すると腸が締め付けられて腸閉塞(嵌頓)をおこすことがありますので、そけい部のふくらみ以外に、下腹部の痛み、お腹が張る、便秘、脱腸が戻りづらいなどの症状が出てくるようなら、そろそろ手術を受けたほうがよいでしょう。

嵌頓鼠径ヘルニアについて

手術方法Medical

弱くなったそけい部の筋膜を補強しなければなりません。そこで、ヘルニアの穴をメッシュのシートでふさぐ手術を行います。
手術は、そけい部の皮膚を約5cm切開し、ヘルニアの袋(腹膜)をお腹の中に戻したのち、ヘルニアの穴をメッシュのシートでふさぎます。
手術時間は30~60分ほどで、局所麻酔(痛み止め)に静脈麻酔(眠くなるお薬)を併用して行います。
眠っている間に治療を行いますので、不安や痛みは感じることなく終わります。

ヘルニアの穴をメッシュのシートでふさぐ縫合する

そけいヘルニア日帰り手術の流れFlow

STEP01

01初診

●問診
問診票にご記入いただきます。お薬手帳をお持ちの方はご持参ください。

●診察・検査
診察を行います。手術が必要と判断された場合は、血液検査と心電図検査を行います。

●手術当日の説明
手術当日の持ち物、注意事項などをご説明します。

●手術日程のご予約
受付にて手術日程のご予約を承ります。
お仕事の関係でスケジュールが決められない方は後日お電話でご予約を承ります。

STEP02

02手術

ご予約いただいたお時間にお越しください。
●準備
当日の体調をお聞きします。
Tシャツと短パンにお着替えいただきます。血圧・脈拍・体温・体重を測定します。

●手術
30~60分程度かかります。眠っている間に終わります。

STEP03

03手術後

手術後は30分~1時間ほど休憩室でお休みいただいたのち、歩いて帰宅となります。

STEP04

04会計

会計を済ませご帰宅となります。

手術後の生活についてAfter

手術後は動いたりおなかに力を入れると傷口が痛みますが、痛み止めを飲みながら過ごしていくうち、日に日に痛みが和らいでいきます。
普段の日常生活は翌日から可能です。
お仕事は、デスクワークであれば2日後から可能です。
車の運転は術後3日目から、重いものを持つ重労働は1週間後から、
スポーツは2週間後から可能です。
手術翌日からシャワーが、湯船に入るのは術後1週間目から可能です。
【手術後の診察は、通常手術翌日、手術1週間後、1か月後の3回です。】なお、傷の状態状況に応じて追加で受診していただくことがあります。
遠方にお住まいの方は、電話やメールで傷の状態を確認させていただきます。
また、帰宅後に心配な点がある場合には、随時電話やメールでご相談にお答えしています。

費用Cost

1割負担
3割負担
診察・エコー検査
約1,000円
約2,500円
手術前検査 (手術が必要となった場合に追加)
約1,000円
約3,000円
1割負担
3割負担
鼠径部切開法
約14,000円
約46,000円

費用Cost

診察・エコー検査
1割負担
約1,000円
3割負担
約2,500円
手術前検査
(手術が必要となった場合に追加)
1割負担
約1,000円
3割負担
約3,000円
鼠径部切開法
1割負担
約14,000円
3割負担
約46,000円

よくある質問Faq

Q.そけいヘルニアは、右側と左側という話を聞きますが、片方なると反対側もヘルニアになりますか?
A.個人差はありますが、反対側もなりやすい傾向があります。
Q.子どものヘルニアも手術できますか?
A.子どもの手術は特殊な麻酔と道具が必要ですので、当院では行っておりません。
Q.日帰りではなく、一泊してから退院することは可能ですか?
A.近隣に提携ホテルをご用意しておりますので、宿泊希望の方はご相談下さい。 当院は入院施設がありませんので、入院希望の方は適切な病院をご紹介しております。
Q.そけいヘルニアであれば誰でも日帰り手術が可能ですか?
A.そけいヘルニアの再発した方や、ヘルニア嵌頓の方は入院による手術が適切と考えますので、提携している医療機関にご紹介いたします。
Q.手術以外の治療方法はありますか?
A.そけいヘルニアは、手術でしか完治できません。
Q.家に帰ったあと、家事はやっても平気でしょうか?
A.炊事、洗濯、お買い物などの日常生活は手術をした翌日から可能です。
Q.仕事はいつから復帰できますか?
A.デスクワークであれば2日後から可能です。重いものを持つ力仕事は1週間後から可能です。
Q.スポーツはいつから可能ですか?
A.手術2週間後から可能です。
Q.シャワーや入浴はいつから可能ですか?
A.シャワーは手術翌日から。湯船に入るのは手術1週間後から可能です。
Q.手術後の通院はどのようになっていますか?
A.通常は手術1週間後と1か月後の2回です。なお、傷の状態状況に応じて追加で受診していただくことがあります。
Q.手術のあと傷は痛みますか?
A.手術後は動いたりお腹に力を入れると傷口が痛みますが、痛み止めを飲みながら生活していくうちに日に日に痛みが和らいでいきます。