暖房の部屋でも安心できない|冬の座りっぱなしが下肢静脈瘤を悪化させる理由を専門医が解説

下肢静脈瘤の原因

暖房の効いた部屋でも要注意!冬の“座りっぱなし”が静脈瘤を悪化させる

「冬は寒いから外に出ない」「暖房の効いた部屋で長時間デスクワーク」――。

実はこの“冬の生活習慣”こそが、下肢静脈瘤を悪化させる大きな要因になることをご存じでしょうか?

下肢静脈瘤 画像

寒さそのものよりも問題なのは、長時間の座りっぱなしです。暖かい室内でも、足の血流は確実に滞っています。

冬はなぜ静脈瘤が悪化しやすいのか?

① 筋ポンプ作用が低下する

足の静脈血は、ふくらはぎの筋肉がポンプのように働くことで心臓へ戻ります。

しかし、座りっぱなしの状態ではふくらはぎの筋肉がほとんど動かず、血液が下肢に滞留します。

これが静脈内圧を高め、静脈瘤の進行を促します。

② 寒さによる血管収縮

冬は末梢血管が収縮しやすく、血流が悪化しがちです。暖房の効いた室内でも、足元は冷えていることが多く、知らないうちに循環不良が起きています。

③ 水分摂取量の低下

冬は喉の渇きを感じにくく、水分摂取量が減少します。血液がやや濃縮されることで、さらに循環が悪くなります。

こんな症状があれば要注意

  • 夕方になると足がむくむ
  • ふくらはぎがだるい・重い
  • 足の血管が浮き出てきた
  • 夜間にこむら返りが増えた
  • 足首に色素沈着が出てきた

特に冬だけ症状が悪化する方は、生活習慣が影響している可能性があります。

暖房の部屋でもできる予防法

① 1時間に1回は立ち上がる

デスクワーク中でも、最低でも1時間に1回は立ち上がり、軽く足踏みやストレッチを行いましょう。

② 足首をこまめに動かす

座ったままでも、かかと上げ・つま先上げを繰り返すだけで血流改善効果があります。

③ 弾性ストッキングの活用

医療用弾性ストッキングは、静脈内圧を下げ、血液の逆流を防ぐ効果があります。特に冬は長時間着用しやすい季節です。

④ 足を冷やさない

足元を温めることは重要ですが、締め付けすぎるレッグウォーマーやきついブーツは逆効果になることがあります。

実は冬は“治療のベストシーズン”

冬は肌の露出が少なく、圧迫療法もしやすい季節です。

また、春や夏に比べて比較的予約が取りやすい時期でもあります。

「暖かくなったら受診しよう」と思っている間に、静脈瘤は少しずつ進行していきます。

症状が軽いうちに専門医の診察を受けることが、結果的に最も負担の少ない選択です。

下肢静脈瘤かどうかは見た目である程度わかります

足の血管がボコボコと浮き出ている場合は、下肢静脈瘤の可能性が高いです。

ただし、むくみやだるさだけでは他の原因のこともあります。

最終的な診断は超音波検査で行います。

受診を迷う方は、まず無料画像診断から

下肢静脈瘤かどうか、治療が必要かどうかは超音波検査で判断します。

その前段階として、写真で相談できる無料画像診断をご利用ください。

写真で専門医に相談する

まとめ

冬は「寒いから悪化する」のではありません。

動かないことが最大のリスクです。

暖房の効いた快適な室内でも、足の血流は静かに滞っています。

座りっぱなしの生活を見直し、必要であれば専門医に相談しましょう。

冬は静脈瘤を悪化させる季節であると同時に、治療を始めるには最適な季節でもあります。

タイトルとURLをコピーしました