【Q&A】下肢静脈瘤の手術は全身麻酔ですか?

下肢静脈瘤の手術は全身麻酔ですか?

下肢静脈瘤専門クリニック・目黒外科院長の齋藤陽です。今回のブログでは患者さんからのご質問に対してお答えいたします。

今回は「下肢静脈瘤の手術は全身麻酔ですか?」というご質問にお答えします。

下肢静脈瘤の手術方法と麻酔の種類

下肢静脈瘤の手術にはいくつかの方法があり、使用される麻酔の種類も手術の方法によって異なります。主な手術方法としては、以下のようなものがあります。

1. 血管内焼灼術: レーザーカテーテルや高周波カテーテルによって静脈を焼いてしまう治療方法です。これらの手術は通常、局所麻酔下で行われます。ただし患者さんの緊張や不安を取るために静脈麻酔という鎮静剤を併用して寝ている間に手術を行う事もあります。

2. 血管内塞栓術(グルー治療): この手術方法は医療用の接着剤を静脈に流し込んで詰めてしまう治療です。この治療は局所麻酔下で行われることが一般的です。

3. ストリッピング手術: これは伝統的な手術方法で、静脈を特殊なワイヤーで引き抜く手術です。この手術は通常、局所麻酔または腰椎麻酔(下半身麻酔)を使用して行われますが、昨今では血管内焼灼術や血管内塞栓術が主流でストリッピング手術が行われることは少なくなりました。

まとめ

手術の方法や麻酔の種類は、患者さんの静脈瘤の状態、健康状態、そして個々のニーズによって異なります。そのため、手術を受ける前に医師とよく相談し、最適な治療法を選択することが重要です。