下肢静脈瘤は何歳から?40代~60代に多い理由と治療のタイミング|目黒外科データから解説

データで見る下肢静脈瘤

 

下肢静脈瘤は40代~60代が最多!年齢別傾向と見逃せない治療のタイミングとは?

本記事は下肢静脈瘤専門クリニック「目黒外科」院長 齋藤 陽 医師が監修しています。

目黒外科では、2017年の開院以来、下肢静脈瘤の手術を専門的に行っており、これまでに手術件数は5,600件を超えました。本記事では、当院で治療を受けた患者さんの年齢分布と傾向をグラフを交えてご紹介し、どの年代でどのような症状や治療ニーズがあるのか、詳しく解説します。

目黒外科の下肢静脈瘤患者の年齢別分布

年代別の割合と最多層

以下のグラフは、当院で手術を受けた患者さんの年齢分布を示しています。

目黒外科における下肢静脈瘤患者数の年齢別グラフ
目黒外科における下肢静脈瘤患者数の年齢別グラフ

このグラフから、患者数が最も多いのは50代であり、40〜60代の中高年層が全体の約60%を占めていることがわかります。

若年層と高齢者の特徴

  • 30代以下:全体の約13.6%。若年層でも遺伝や立ち仕事などの環境要因によって発症するケースがあります。
  • 75歳以上:16.4%。うち80歳以上は6.8%、85歳以上・90歳以上はそれぞれ0.2%。高齢者でも治療が可能です。

年齢層ごとの発症要因と傾向

中高年層の生活習慣と妊娠歴の関与

40〜60代に多い背景には、長時間の立ち仕事や妊娠・出産経験などの生活習慣の影響が挙げられます。特に女性では2人以上の妊娠を経験されている方に多く見られます。

男性患者に多い職業的背景

当院データでは、男性患者は全体の36.6%。飲食業などで立ちっぱなしの職業に就く男性が多く、症状を放置した結果、皮膚炎や潰瘍に進行してから受診されるケースが少なくありません。

高齢者のむくみ・こむら返りの理由

高齢層では、日中座って過ごす時間が長くなり、筋肉のポンプ作用が低下することでむくみや就寝中のこむら返りを訴える方が増えます。

目黒外科の治療体制と特徴

当院では「切らない・縫わない・痛くない」をコンセプトに、日帰り手術を行っています。手術当日に歩いてご帰宅いただけるほか、翌日から通常の生活に戻ることが可能です。

レーザー治療やグルー治療により、傷跡が目立たず術後の負担も軽減できる点も高く評価されています。

まとめ|年代にかかわらず、早めの受診を

年齢に関係なく、静脈瘤の症状は進行します。40〜60代が特に多いとはいえ、若年層や高齢者でも発症や手術適応は十分あります

気になる症状があれば、「まだ大丈夫」と放置せず、早めの相談をおすすめします。患者さん一人ひとりに合わせた最適な治療法をご提案いたします。

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目黒外科外観

よくある質問(FAQ)

Q1. 下肢静脈瘤は何歳くらいから増えるのですか?

A. 当院データでは40〜60代が最も多く、特に50代が最多です。早い方では30代でも発症しています。

Q2. 若い人でも治療を受けられますか?

A. はい。年齢に関係なく、状態に応じてレーザーや硬化療法などの治療が可能です。

Q3. 高齢でも手術を受けられますか?

A. 80代以上の患者さんも多く受診されており、安全に日帰り手術を受けていただけます。ただし、車いす生活や寝たきりの方は手術の適応外となります。

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