
下肢静脈瘤の治療で後悔しないために|信頼できるクリニックの見極め方
この記事は、下肢静脈瘤専門クリニック「目黒外科」院長 齋藤陽 医師(日本外科学会認定外科専門医/レーザー治療件数 日本最多実績)が監修しています。本記事では、信頼できる医療機関を見極めるためのポイントと、下肢静脈瘤の検査・治療において重要なステップを専門医の視点から解説します。
1. なぜ超音波検査が重要なのか
下肢静脈瘤の診断には、超音波検査(エコー検査)が不可欠です。この検査により、静脈の血流や逆流の有無・程度、血栓の存在などが明確になり、適切な治療法を選択する根拠となります。しかし一部のクリニックでは、検査結果を患者さんに十分に説明しないまま、「すぐ手術が必要です」と治療を急がせるケースがあります。超音波検査の内容を共有しないまま手術を勧めるような場合、慎重な判断が必要です。

2. 信頼できるクリニックを見極めるための基準
信頼性の高い医療機関では、以下のような対応が行われます:- 超音波検査の結果を画像とともに丁寧に説明
- なぜ手術が必要か、他にどんな選択肢があるかを説明
- 手術のリスクや予後、保険適用の可否も明確に説明
注意が必要なケース(例)
- 「すぐに手術が必要」と強調される
- 「血管が太いから手術」と言われたが検査根拠の説明がない
- 「隠れ静脈瘤」「血栓が飛ぶ」など不安を煽る言葉のみが先行
- 超音波検査が極端に短い
- 片足だけ症状があるのに両足の手術を勧められた
- 自費の高額手術しか案内されない
3. 患者さん自身ができること
クリニックを選ぶ際に、以下のような視点を持つことが大切です:- 治療実績や口コミを確認
- 診察時に「説明が分かりやすいか」「選択肢を示してくれるか」
- 疑問や不安に対して丁寧に答えてくれるか
4. まとめ
下肢静脈瘤の治療は、医師と患者さんが情報を共有し、納得して進めていくことが理想です。検査→説明→判断というステップを飛ばさず、信頼関係を築けるクリニックを選びましょう。目黒外科では、全ての患者さんにエコー画像をお見せしながら、リスクと選択肢を丁寧にご説明しています。