【専門医が解説】下肢静脈瘤でお悩みの方必見!信頼できる医師に出会うための6つのポイント

受診する前に

まずは、下肢静脈瘤セルフチェック!

□ 太ももや膝の裏の毛細血管が目立つ
□ 足のすね・膝の裏やふくらはぎの血管が浮き出てきた
□ 寝ていると足がつる
□ 足が重くてだるい
□ ふくらはぎから下がほてる
□ 夕方になると足がむくむ
□ 膝から下の湿疹・かゆみがある
□ 足のくるぶしの皮膚が茶色くなってきた
□ 足の皮膚が硬くなってきた
□ 両親のどちらかに下肢静脈瘤がある

いかがでしたでしょうか?

チェックリストで2つ以上の項目が当てはまる場合、あなたは下肢静脈瘤の疑いがあります。

まずは情報収集!

患者さんから「どこの病院に行けばよいか分からなかった。何科にかかればよいか分からなかった」というご意見をよく聞きます。

まずは、どこに行くべきか、医療機関の情報収集をしましょう。

一番信頼性の高く安心できる情報は、下肢静脈瘤の治療を実際に受けた方の口コミではないかと思います。

医師である私も、もし自分が病気になったらどうするかと考えたら、やはり知り合いの先生を通じて誰か良い先生はいませんか?と尋ねます。

ご家族・ご友人・お知り合いで下肢静脈瘤の治療を受けた方がいらっしゃいましたら、是非その医療機関はどうだった?と質問してみましょう。

もし口コミ情報が得られない場合は、インターネットの口コミサイトがありますのでチェックしてみてください。

「病院 口コミ」などのキーワードで検索するといくつか表示されますよ。

下肢静脈瘤の診療している診療科目は心臓血管外科、外科、形成外科、皮膚科、放射線科など、いろいろな診療科があります。

病院のホームページをチェックしてみて、診療内容に「下肢静脈瘤」と書いてあっても、病院を受診する前に電話で確認することをお勧めします。

なぜかというと、診察日が週に1日だけの予約制外来であったり、ホームページが古い内容のまま更新されておらず、現在は診療できる医師がいないということもあります。せっかく受診したのに無駄足にならないよう、事前の確認はとても大切ですよ。

 

信頼できる医師に出会うための6つのポイント

その1 話をよく聞いてくれる

ご自身の体のことですので、些細な質問だと思っても、遠慮せず医師に質問しましょう。

説明に納得していないのに治療を受けてしまうと、術後経過が思わしくない場合「言った」「言わない」のトラブルになることがあります。

その2 超音波検査で静脈の逆流を見せてくれる

受診した医療機関でやたらと手術を勧められ、医師の説明に納得いかなかったので、セカンドオピニオンとして診てほしいと当院を受診される患者さんが時々いらっしゃいます。

その医師からの説明はどのような内容だったか?とお聞きすると、その医師からの説明は

あなたの静脈は太さが〇〇mmあります。ですので静脈瘤です。手術が必要です

たったこれだけ。

下肢静脈瘤で手術が必要な人は、静脈の弁の異常で血液が逆流している人です。

静脈が多少太くても弁が異常なければ血液は逆流しないのです。

静脈が太い=手術が必要?

その患者さんに改めて超音波検査を行うと、案の定、静脈の逆流は認められませんでした。

血液の逆流がなければ静脈瘤の手術は必要ありません。

その患者さんはあやうく必要のない手術をされてしまうところでした。

悪徳医者のお決まりパターン

片足しか自覚症状がないのに必ず両足の手術を勧めてきます

しかも、1年後には両足にある別の血管の手術も勧めてきます。

当然のことながら、明確な理由の説明はありません!

このような金儲けだけが目当ての悪徳医者がいますので、決して引っかからないようにしましょう!

悪徳者を見破る方法

「先生、手術をうけるか家族と相談したいので、話を持ち帰らせていただけますか?」と聞いてみましょう。

まともな医者であれば患者さんの考えを尊重するはずです。

それが誠実さであり、医者である前に人間としてあるべき姿だと思います。

その3 医師の経歴をチェック

ほとんどのホームページには医師の紹介ページがあります。

医師の経歴をチェックしてみて、自身の職業である診療科をコロコロ変えているような医師はみなさんどう思われますか?

どうしてそんなに〇〇科➡▽▽科➡××科と職業を変えるのでしょうか?

  • 一貫性がない
  • 高い給料にだけ興味がある
  • 人間としての軸がないからブレまくりの人生

医師の経歴は是非チェックしてください

その4 手術実績を答えられる

医師に手術実績について質問してみましょう。

経験した手術件数が多ければ腕が良いとは限りませんが、経験が少なすぎてはちょっと頼りないですよね。

思い切って先生に聞いてみると良いでしょう。

機嫌が悪くなったり、しどろもどろになるような医師よりは、堂々と答えてくれる医師の方が安心できますね。

その5 学会発表をしている

学会で治療結果を公表して第三者から評価を受けることは、治療のレベルを高める努力の姿勢を示すものです。

受診を検討している医療機関のホームページをチェックして、学会発表をしているか確認してみましょう。

その6 健康教室に参加してみましょう

無料施説明会を開催している医療機関は多くあります。

ホームページをチェックすると開催情報が掲載されていたり、新聞折込チラシなどが入った際は行ってみるとよいでしょう。

参加してみて、医師の説明は分かりやすいか、人柄はどうか、スタッフの対応や院内の雰囲気はどうか、などを実際にご自身の目で確認する事をお勧めします。

説明会で「下肢静脈瘤が進行すると足を切断しなければならない」など、科学的根拠のない話をして患者さんの不安を煽るような医者が中にはいます。そんな悪徳医者には関わらないようにしましょう。

また、説明会のあとセールストークで強引に手術を勧めてくるような医療機関も注意しましょう。

患者さんの意思を尊重せず、強引な治療の勧誘や説得をされたらきっぱりと断りましょう。

 

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