下肢静脈瘤にマッサージは危険?安全に受けるための正しい知識と注意点を解説

下肢静脈瘤にマッサージは禁忌?安全に受けるための注意点と正しい知識

「下肢静脈瘤があるとマッサージはしてはいけない」と聞いたことがある方も多いかもしれません。実際、マッサージサロンなどで「医師の許可が必要」と言われた経験がある方もいるでしょう。しかし、正しい方法と知識を持っていれば、下肢静脈瘤がある方でもマッサージを安全に受けることは問題ありません。この記事では、マッサージが体に与える影響や、注意すべきポイントを解説していきます。

下肢静脈瘤とは?

下肢静脈瘤は、脚の静脈にある弁の機能が弱くなり、血液が心臓へ戻らずに足に滞留することで、血管が膨らんでしまう病気です。進行すると、脚にボコボコと浮き出た血管が目立つようになり、見た目の変化だけでなく、重だるさ・むくみ・こむら返り・皮膚のかゆみなど、日常生活に影響する症状が現れることもあります。
下肢静脈瘤の写真

マッサージは本当に下肢静脈瘤に悪いの?

結論から言うと、必ずしもマッサージが禁忌というわけではありません。むしろ、症状によってはマッサージが症状緩和に役立つこともあります。
たとえば、リンパや血液の流れを促すような軽いマッサージは、足のむくみやだるさを和らげる効果が期待できます。ただし、強い圧をかけすぎると、血管に負担がかかったり、血栓のリスクがある場合には危険となることもあるため、注意が必要です。

マッサージを受ける際に大切な3つのポイント

1. 足先から心臓へ向かう方向が基本

マッサージをする際は、必ず足の指先から心臓に向かって手を動かすのが原則です。これは血液やリンパ液が流れる自然な方向に沿った動きであり、下肢に滞っていた血液を無理なく上半身へ戻すのを助けてくれます。逆方向にマッサージすると、かえって血流を妨げる可能性があるため注意が必要です。

2. 脚全体をまんべんなくケアする

一部だけを集中的にマッサージするのではなく、脚全体をバランスよく施術することが大切です。特定の箇所に圧が集中すると、血流の偏りが生じたり、別の部位にむくみが現れることがあります。
太ももからふくらはぎ、足首まで、広い範囲をバランスよくマッサージすることで、全身の血行改善にもつながります。

まとめ|不安があれば専門医に相談を

下肢静脈瘤があるからといって、マッサージが完全に禁止されているわけではありません。正しい知識と方法を守れば、マッサージは症状緩和に役立つケアのひとつとなります。
ただし、下肢に強い腫れ・熱感・痛み・赤みがある場合や、深部静脈血栓症の可能性がある場合はマッサージを避け、すぐに医療機関を受診してください。
不安がある場合は、マッサージを始める前に専門医へ相談し、ご自身の症状に合ったケアを選ぶようにしましょう。

下肢静脈瘤でお悩みの方へ|目黒外科のご紹介

目黒外科は、東京都品川区・目黒駅から徒歩2分の場所にある、下肢静脈瘤の専門クリニックです。院長はこの道28年の経験を持ち、豊富な症例に基づいた確かな診断と治療を提供しています。
レーザー治療や硬化療法など、日帰りで受けられる低侵襲治療に対応。患者さま一人ひとりに合ったオーダーメイドの医療を大切にしています。
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