【専門医が解説】足のむくみでお悩みの方必見!足のむくみセルフチェック

下肢静脈瘤の予防方法

足のむくみは病気のサインかも?セルフチェックと対処法を専門医が解説

監修:目黒外科 院長 齋藤陽(下肢静脈瘤レーザー手術件数日本最多・2020年~)

足のむくみとは?

足のむくみとは、血液中の水分が血管の外にしみ出し、皮膚の下に水分がたまった状態です。心臓・腎臓・肝臓・甲状腺などの内臓の不調や、生活習慣の乱れが原因となることもあります。特に次のような日常的な原因が多く見られます:

  • 足の運動不足
  • 塩分の摂りすぎ
  • アルコールの過剰摂取

足の運動不足によるむくみのメカニズム

心臓から送り出された血液は動脈を通って足へ届き、ふくらはぎの筋肉(第二の心臓)がポンプのように働き、血液を静脈を通じて心臓に戻します。

しかし、筋力の低下や長時間の立ち仕事・座り仕事によりふくらはぎが動かないと、血液は足に滞り、むくみの原因となります。

ふくらはぎの筋肉のポンプ作用

塩分やアルコールの摂りすぎも原因に

塩分を摂りすぎると体内のナトリウム濃度が上昇し、喉の渇きから水分摂取が増え、体液の過剰保持につながります。アルコールも利尿作用の影響で水分の再吸収が悪くなり、むくみを引き起こします。

足のむくみと下肢静脈瘤の関係

足のむくみの中には、下肢静脈瘤が原因となっているケースもあります。静脈の弁が壊れて血液が逆流し、足に血液が滞ってむくみや皮膚の色素沈着、しこり、かゆみ、痛みなどの症状が出ることがあります。

特に40代以上、立ち仕事・座り仕事が多い方、遺伝がある方は注意が必要です。

下肢静脈瘤の画像

足が慢性的にむくんだままだとどうなる?

むくみを放置していると、以下のような深刻な健康被害を引き起こす可能性があります:

  • うっ滞性皮膚炎:血液のうっ滞により皮膚が茶色く変色し、湿疹・かゆみが現れる
  • 静脈性潰瘍:進行すると皮膚が壊死して潰瘍になり、治療に長期間を要する

「たかがむくみ」と油断せず、症状が長く続く場合は早めに専門医の診察を受けることが重要です。

自宅でできる!足のむくみセルフチェック

以下の方法で簡単にむくみの有無を確認できます:

  1. 足のすねを指で押します
  2. 押した部分が10秒以上へこんだままなら「むくみあり」です

足のむくみのセルフチェック方法

また、むくみは重力の影響で夕方~夜にかけて強くなる傾向があります。朝と夜の脚の状態を比較するのも有効です。

むくみの奥に潜む重大な病気に注意

むくみは一過性で終わることもありますが、放置すべきではありません。腎臓病・心不全・甲状腺機能異常・下肢静脈瘤・深部静脈血栓症など、放置すると命に関わる疾患のサインであることもあります。

気になるむくみが続く場合は、医師による診察とエコー検査をおすすめします。

足のむくみの診断には超音波検査が大切

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完全予約制・日曜診療にも対応し、忙しい方でも安心して受診できます。

気になるむくみや足の血管のふくらみがある方は、お早めにご相談ください。

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よくある質問(FAQ)

Q1. むくみと下肢静脈瘤の違いは何ですか?

A. むくみは水分がたまる状態ですが、下肢静脈瘤は静脈弁の異常により血液が逆流して血管が拡張する病気です。下肢静脈瘤の症状の一つとしてむくみが現れることがあります。

Q2. むくみは自然に治りますか?

A. 一過性のものであれば改善することもありますが、数日以上続くむくみや、左右差がある場合、病気の可能性もあるため、医療機関での確認が必要です。

Q3. 病院ではどのような検査をしますか?

A. 医師による問診・視診に加え、足の血流を確認するためにエコー(超音波)検査を行います。下肢静脈瘤や血栓症などが疑われる場合は、専門的な治療につなげます。

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