【医師監修】下肢静脈瘤は歩くと良くなる?効果と注意点を専門医が解説
下肢静脈瘤とは
下肢静脈瘤とは、足の静脈の血流が逆に流れてしまう病気です。血液がうまく心臓に戻らず、足にたまってしまうために起こります。足がむくんだり、だるくなったりすることがあります。

下肢静脈瘤の画像
下肢静脈瘤は歩くと良くなるのでしょうか?
答えは「はい」です。歩くことは、静脈瘤にとってとても良いことです。歩くときに足の筋肉が動き、血液が心臓に戻りやすくなります。これを「筋ポンプ作用」と言います。筋ポンプ作用が働くと、足のむくみや痛みが軽くなります。ですから、静脈瘤の方は、毎日少しずつでも歩くことが大切です。

筋ポンプ作用
歩くときのポイント
- 1日15分〜30分を目安に、無理のないペースで続けましょう。
- 疲れたら休む、こまめに水分を摂ることも大切です。
- 運動に適した靴を履くと、足への負担が減ります。
- 弾性ストッキングの併用でより効果が高まります。
注意点
歩くだけでは静脈瘤が完全に治るわけではありません。症状が強くなっている場合(痛み・皮膚炎・潰瘍など)は、専門の医師に相談することが大切です。また、長時間同じ姿勢でいるのは避け、定期的に足を動かすことを心がけましょう。
静脈瘤でお悩みの方は、ぜひ歩くことを日常生活に取り入れてみてください。そして、お困りのことがあれば、専門の医師に相談してみてくださいね。
よくある質問(FAQ)
- Q. 歩くだけで下肢静脈瘤は治りますか?
- A. 歩くことで血流は改善しますが、根本的な治療には医療介入が必要です。
- Q. どれくらい歩けばいいですか?
- A. 1日15〜30分を目安に、自分の体力に合わせて無理のない範囲で継続しましょう。
- Q. 歩いて悪化することはありませんか?
- A. 歩くことで足の血行が良くなることはあっても、悪化する事はありません。
この記事は、下肢静脈瘤専門医 齋藤陽(目黒外科 院長)の監修のもと執筆されています。
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