【医師が解説】下肢静脈瘤の手術は入院が必要?日帰り手術の実際と注意点
下肢静脈瘤の治療を検討されている方からよくいただく質問に、「手術には入院が必要なのか?」というものがあります。この記事では、下肢静脈瘤に対する手術について、入院の必要性や日帰り手術の実際について詳しくご紹介します。
下肢静脈瘤とは?
下肢静脈瘤とは、足の血管(静脈)が拡張して蛇行し、うねるような形に変形してしまう病気です。この状態になると、足の重だるさ、むくみ、疲れやすさなどの症状が現れ、進行すると皮膚の変色や潰瘍などの重い症状に至ることもあります。

下肢静脈瘤の画像
手術に入院は必要?基本は日帰り手術です
以前は下肢静脈瘤の治療に入院を伴うケースもありましたが、現在ではほとんどの手術が日帰り(通院治療)で対応可能です。
日帰り手術が可能な理由
- レーザーや高周波カテーテルを用いた血管内焼灼術が主流になり、体への負担が小さい
- 局所麻酔で対応可能なため、全身麻酔や長時間の安静が不要
- 手術時間は約30分〜1時間で、手術後に歩いて帰宅できる
当院の実績
当院ではこれまでに5,700件以上の下肢静脈瘤手術を行ってきましたが、入院が必要となったケースは一例もありません。
こんな方は入院の可能性も
以下のような場合には、入院を検討するケースもあります。
- ご高齢で一人暮らしの方
- 心疾患などの持病がある方
- 遠方にお住まいで手術当日の帰宅が困難な方
- 手術への強い不安や全身麻酔を希望される方
ほとんどの方が外来通院治療で対応可能です。迷った場合は主治医にご相談ください。
手術当日の流れ(例)
時間帯 | 内容 |
---|---|
8:40 | 来院 |
9:00〜10:00 | 局所麻酔+手術開始(片足30〜40分) |
10:00~10:15 | 休憩 |
10:20 | 会計・ご帰宅(徒歩可) |
術後の注意点
- 当日の入浴・自転車・車の運転は避ける
- 翌日からは普段通りの生活が可能(仕事・運動も可、痛みがなければジョギングもOK)
- 術後1か月は弾性ストッキングを着用
まとめ
下肢静脈瘤の手術は、ほとんどの場合入院不要で日帰り手術が可能です。最新の治療法によって、体への負担も最小限に抑えられています。通院や健康状態に不安がある方も、まずは専門医に相談し、自分に合った治療計画を立てましょう。
よくあるご質問(FAQ)
- Q1. 手術当日は歩いて帰れますか?
- A. はい、術後すぐに歩行可能です。15分ほどお休みいただいたのちに着替えてご帰宅、という流れになります。
- Q2. 仕事はいつから復帰できますか?
- A. 翌日から復帰可能です。なぜならば皮膚を切っていませんし、傷を糸で縫っていませんので、安静にする必要がないからです。
- Q3. 入浴や運動はいつからできますか?
- A. 入浴は翌日から可能です。軽い運動も翌日から可能で、痛みがなければジョギングも問題ありません。
ご相談・ご予約はこちら
当院では、5,700件以上の下肢静脈瘤手術実績をもとに、日帰り(通院)で安全に治療を行っています。
- 日帰り手術が可能かどうか知りたい
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下肢静脈瘤専門クリニック『目黒外科』のご案内
目黒外科は下肢静脈瘤に特化した専門クリニックです。開院以来5,700件以上の症例実績を持ち、保険診療によるレーザー治療・グルー治療に対応しています。特にレーザーカテーテル治療件数は2020年から5年連続で日本一です。
目黒駅東口から徒歩0分、日曜診療もあり。首都圏のみならず全国・海外からの患者様も多数。