足の皮膚潰瘍が治らない…下肢静脈瘤が原因かも?専門医が解説する対処法と治療の選択肢

うっ滞性皮膚炎

足の皮膚潰瘍が治らない方へ|下肢静脈瘤との関係と早期治療の重要性

この記事は下肢静脈瘤専門クリニック「目黒外科」院長 齋藤陽 医師が監修しています。

「足の潰瘍がなかなか治らない…」そんなお悩みを抱えていませんか?
皮膚科で塗り薬や処置を続けても改善が見られない場合、皮膚の表面ではなく血管に原因がある可能性があります。この記事では、潰瘍の裏に潜む「下肢静脈瘤」とその治療法について、症例写真を交えながらわかりやすく解説します。

なぜ足に潰瘍ができるのか?

皮膚潰瘍の一般的な原因

糖尿病や動脈硬化、皮膚の損傷などが潰瘍の原因として知られていますが、下肢静脈瘤による血流障害も見逃せません。

実は多い「下肢静脈瘤」が関与する潰瘍

血液が足にたまりやすくなることで、皮膚の酸素や栄養が不足し、小さな傷が潰瘍に進行することがあります。

下肢静脈瘤が引き起こす皮膚潰瘍のメカニズム

下肢静脈瘤とは、静脈の中の逆流防止弁が壊れて血液が逆流し、静脈が拡張してしまう病気です。足首周囲など、血液が溜まりやすい部位に慢性的なうっ血が起こり、皮膚のバリア機能が低下。結果として潰瘍ができやすくなります。

下肢静脈瘤による皮膚潰瘍
静脈瘤による難治性潰瘍

実際の症例と画像で見る「潰瘍タイプ」

当院で診療した患者様の中には、数ヶ月から数年にわたって皮膚潰瘍が治らず、最終的に静脈瘤の治療を行ったことで劇的に改善した例もあります。

治療法と予防策:血流の改善がカギ

圧迫療法

医療法の弾性ストッキングを使用して足の血流をサポートします。軽症から中等症までの方に効果的です。

レーザー治療(血管内治療)

血管内にカテーテルを挿入し、レーザーで逆流を起こす静脈を閉塞します。皮膚を切開しないため傷跡が目立たず、日帰りで治療が可能です。

重症例には手術も選択肢に

潰瘍がすでに形成されている場合には、原因となる静脈を処理するための外科的治療を行うことで、再発リスクを大幅に軽減できます。

レーザー治療で潰瘍が改善

放置のリスクと早期対応の重要性

潰瘍を放置すると、感染のリスクがあります。下肢静脈瘤が原因の場合、皮膚に薬を塗る治療だけでは根本解決にならず、むしろ慢性化を助長することもあります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 足の潰瘍が治らない場合、必ず静脈瘤が原因ですか?

A. すべてが静脈瘤とは限りませんが、足首周囲の潰瘍が慢性化している場合は下肢静脈瘤の関与が強く疑われます。

Q2. 皮膚科では治らなかったのですが、血管治療で改善しますか?

A. はい。血流を改善することで皮膚への栄養供給が回復し、潰瘍の自然治癒力が高まります。

Q3. 潰瘍がある状態でも手術を受けられますか?

A. 感染コントロールがされていれば手術は可能です。むしろ潰瘍を治すために必要な場合もあります。

まとめ:潰瘍が治らないなら血管外科へ

塗り薬や処置を続けても潰瘍が改善しない場合、下肢静脈瘤の存在を疑うことが重要です。下肢の血流を正常化することで、皮膚潰瘍が治りやすくなり、再発予防にもつながります。お悩みの方はぜひ一度、専門医の診察を受けてみてください。

目黒外科では、下肢静脈瘤による皮膚潰瘍に対して豊富な治療実績があります。
切らないレーザー治療から外科的処置まで、症状に応じた最適な治療法をご提案いたします。

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