足の静脈瘤かも?何科に行く?検査・治療の流れを専門医が解説
足の静脈瘤とは?
足の静脈瘤は、足の表面にある静脈が拡張し、くねくねと浮き出て見える状態です。静脈内の血液の逆流を防ぐ弁が機能しなくなり、血液が逆流・うっ滞することで発症します。
下肢静脈瘤の画像
主な症状には次のようなものがあります:
- 夕方になると足が重く感じる、だるい
- 足のむくみ
- 足のつり(こむら返り)
- 目に見えて血管が浮き出ている
何科に行けばいい?静脈瘤に対応している診療科
足の静脈瘤の受診先としては、次のような診療科があります:- 血管外科(心臓血管外科):最も専門性が高く、診断から手術まで対応
- 皮膚科・形成外科:軽度の症状や美容目的の場合に対応することも
- 外科・内科:総合病院の一般外来で相談可能な場合あり
検査の流れと診断方法
初診時には、まず症状や既往歴の問診を行った後、超音波(エコー)検査で血管の状態を確認します。
下肢静脈瘤の診断には超音波検査が必須
エコー検査では、以下の情報が得られます:
- 逆流している静脈の位置
- 弁の機能状態
- うっ滞の程度と広がり
治療方法とその特徴
足の静脈瘤は、症状の程度に応じて以下のような治療法があります:- 弾性ストッキング:軽度の症状には圧迫療法で血流を改善
- 硬化療法:注射で血管を閉じる。軽度の静脈瘤に適応
- レーザー治療・高周波治療:静脈内を熱で閉鎖。日帰り手術が可能で再発率も低い
- グルー治療:接着剤で血管を閉じる最新治療。痛み・ダウンタイムが少ない
受診前に準備しておくと安心なこと
- 事前予約:エコー検査の準備があるため予約がおすすめ
- 服装:足を出しやすい服装(ハーフパンツやスカートなど)
- 質問事項の整理:治療への不安や気になることをメモしておくとスムーズです
まとめ
足の静脈瘤は放置せず、専門の医師に早めに相談することが大切です。日常生活の質を下げる前に、適切な診断と治療を受けて、健康的な毎日を取り戻しましょう。