【医師解説】下肢静脈瘤の症状は季節で悪化する?夏と冬の違いとは

下肢静脈瘤の症状

下肢静脈瘤の症状は季節で変わる?その理由と対策を専門医が解説

足が重い、だるい、見た目が気になる——そんな下肢静脈瘤の症状は、実は季節によって大きく変化します。
本記事では、下肢静脈瘤専門医が、季節ごとの特徴と対処法をわかりやすく解説します。

【夏は要注意!下肢静脈瘤の症状が悪化しやすい季節】

下肢静脈瘤の画像

夏になると、患者さんから「足の血管が浮き出てきた」「夕方に足がパンパンになる」「寝ている時に足がつるようになった」という声が急増します。

これは気温の上昇により血管が拡張し、足の血液が心臓に戻りにくくなるためです。さらに、室内外の気温差で自律神経が乱れ、むくみやだるさが強くなることもあります。

また、夏は肌の露出が増える季節。足の血管が目立ちやすくなり、見た目の悩みが深刻化するのもこの時期です。

▼夏におすすめの対策

【冬は一見ラクでも油断禁物!静脈瘤の「隠れ悪化」に注意】

冬になると、「足が軽くなった」「あまり気にならなくなった」と感じる方が増えます。

これは寒さで血管が収縮し、うっ血(血のたまり)が一時的に改善されるためです。

ただし、冬は寒さで活動量が減り、足の筋肉を使わない生活が続きがちです。筋肉のポンプ作用が弱まると、結果的に静脈の流れは悪化していきます。

▼冬に注意したいこと

  • 室内でもこまめに足を動かす(つま先立ち・屈伸運動)
  • 階段の昇り降りなどを日常的に取り入れる
  • 冬の間に症状が軽いからと治療を先延ばししない

【春・秋はチャンス!下肢静脈瘤の治療に最適な季節】

春や秋は気温が安定しており、血管の拡張・収縮の影響を受けにくいため、症状が安定しやすい季節です。

また、手術やレーザー治療後に履く着圧ソックスも、暑すぎず寒すぎないこの時期が快適です。術後の通院やリカバリーの点からも、春と秋は治療のベストタイミングと言えるでしょう。

▼春・秋のメリット

  • 治療による違和感が少ない
  • 汗をかきにくく、衛生的に着圧ソックスを使える
  • 外出もしやすく、通院の負担が少ない

【まとめ】季節によって変わる静脈瘤の症状を正しく理解しよう

下肢静脈瘤の症状は、気温や生活習慣の変化によって良くなったり悪くなったりするものです。

「最近あまり気にならないから大丈夫」と油断して放置していると、症状が進行し皮膚炎や潰瘍につながる可能性もあります。

下肢静脈瘤による皮膚トラブル

気になる症状がある方は、季節に関係なく、早めに専門医に相談することが大切です。

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目黒外科

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