【医師監修】下肢静脈瘤手術は痛い?最新治療の痛みと術後の実態をアンケートで解説

【医師監修】下肢静脈瘤治療の痛みは?手術後のアンケート結果と実際の声から徹底解説

下肢静脈瘤の治療に痛みはある?

下肢静脈瘤は足の静脈が拡張・蛇行する病気で、手術を検討する際に多くの患者さんが「治療は痛いのか?」と不安を抱きます。

この記事では、最新の治療法ごとの痛みの程度や、手術を受けた患者さんのアンケート結果、実際の体験談をもとに痛みの実態をわかりやすくご紹介します。

主な治療法と痛みの特徴

血管内焼灼術(レーザー/高周波)

局所麻酔を使用し、カテーテルを静脈内に挿入して血管の内側をレーザーや高周波で焼灼し、異常な血流を遮断する治療法です。

処置時間はおおよそ30〜60分程度で、入院の必要はなく治療は通院で行えます。術後の痛みは軽度で、歩行は手術当日から、仕事への復帰は翌日から可能です。傷跡も目立ちにくく、美容面にも配慮された治療法として近年主流になっています。

血管内塞栓術(グルー治療)

医療用接着剤(シアノアクリレート)を使用して、異常な血流がある静脈を内部から接着・閉塞する治療法です。

カテーテルを挿入し、薬剤を静脈内に少量ずつ注入していくことで、熱を使わずに血管を閉じることができます。そのため、熱による神経損傷のリスクがなく、術後の痛みや内出血がさらに少ないとされています。

治療中の違和感も少なく、施術後すぐに歩行が可能で、圧迫療法(弾性ストッキングの着用)が不要な場合もあるなど、患者さんの負担を大幅に軽減できる最新の治療法です。

硬化療法

硬化療法は、特殊な薬剤(硬化剤)を静脈内に注入して血管の内膜を刺激し、血管を閉塞させる治療法です。対象となるのは主に細い静脈やクモの巣状静脈瘤で、注射によって治療を行います。

針を刺す際にチクッとした痛みはありますが、ごく一時的なものであり、施術全体としては軽度な痛みにとどまります。治療時間は数分〜10分程度と短く、麻酔を必要としないため、外来で簡便に行えるのが特長です。術後は1か月間弾性ストッキングの着用が推奨されますが、日常生活への支障はほとんどありません。

よくある質問(FAQ)

Q. 手術当日は歩いて帰れますか?

A. はい、すべての方が治療後にご自身で歩いてお帰りになります。

Q. 局所麻酔は痛いですか?

A. 多少のチクッとした刺激はありますが、静脈麻酔で眠っている間に局所麻酔の注射をしますので、注射の痛みは感じません。

Q. 術後の痛みが強かった場合は?

A. 鎮痛剤の服用でコントロール可能です。不安な方は事前に医師にご相談ください。

術後の痛みに関するアンケート結果

当院で行った血管内焼灼術を受けた患者さんへのアンケート結果です。

下肢静脈瘤手術後の痛み(アンケート結果)

この結果からも、ほとんどの方が強い痛みを感じていないことがわかります。

患者さんの体験談

60代・女性(東京都) 「手術と聞いてかなり不安でしたが、点滴をするときのチクっとした痛み以外はほとんど何も感じませんでした。術後も普通に歩いて帰れたので拍子抜けしました(笑)。もっと早く手術を受ければよかったです。」

まとめ

下肢静脈瘤の治療は年々進歩しており、手術に伴う痛みも最小限に抑えられています。アンケートや体験談からも、多くの方が「思ったより痛くなかった」と感じています。不安な方は、専門医に相談して適切なアドバイスを受けることが大切です。

治療に関するご相談は目黒外科までお気軽にお問い合わせください。