
【医師監修】くもの巣状静脈瘤とは?特徴・原因・治療法と治療にベストな時期を解説
ふとももやふくらはぎに赤や青、紫の細い血管が浮き出ていませんか?それはくもの巣状静脈瘤かもしれません。この記事では、下肢静脈瘤専門クリニック・目黒外科の医師が、くもの巣状静脈瘤の原因や治療方法、治療に適した時期についてわかりやすく解説します。
夏に向けてきれいな脚を目指す方必見です!
くもの巣状静脈瘤(スパイダーベイン)とは?
くもの巣状静脈瘤は、皮膚のすぐ下にある細い静脈が網目状に広がり、赤や青、紫の線となって皮膚に現れる状態です。健康に重大な影響を及ぼすことは稀ですが、見た目が気になるために目黒外科にも多くのご相談があります。

くもの巣状静脈瘤ができる原因は?
主な原因は女性ホルモンの影響です。特にエストロゲンとプロゲステロンが血管を拡張させ、毛細血管を増やす作用を持っているため、生理周期や妊娠期に発生しやすくなります。また、遺伝や加齢、長時間の立ち仕事もリスクを高める要因です。
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くもの巣状静脈瘤の治療法は?【硬化療法を解説】
硬化療法は、くもの巣状静脈瘤や小さな静脈に硬化剤を注入し、血管を閉じる治療法です。血管が閉塞することで見た目が改善していきます。
ただし、1回の施術ですべて消えることは稀であり、通常は複数回の施術が必要になります。

硬化療法後に起こる色素沈着とは?
硬化療法後には色素沈着(茶色っぽいシミ)が生じることがあります。この色素沈着は半年から1年程度かけて自然に薄れていきますが、治療直後は目立つことがあるため、素足になる夏前の治療には注意が必要です。

くもの巣状静脈瘤治療を始めるベストな時期は?
素足を見せる夏に向けてきれいに仕上げたい場合は、秋から冬(10月~3月)に治療を開始するのがおすすめです。目黒外科でも、秋冬に硬化療法を受ける患者様が増加しています。
秋冬に治療を始めるメリット
- 服装で色素沈着を自然にカバーできる
- 紫外線量が少ないため、色素沈着が定着しにくい
- 複数回の施術を計画的に進められる
よくある質問(FAQ)
Q. くもの巣状静脈瘤は自然に治りますか?
A. 自然に完全に消えることはほとんどありません。放置しても命に関わることはありませんが、見た目が気になる場合や不快な症状がある場合には、硬化療法などの治療によって目立たなくすることが可能です。
早めに専門医へご相談ください。
Q. くもの巣状静脈瘤の治療は痛いですか?
A. 硬化療法では、非常に細い針を使用して注射を行うため、軽いチクッとした痛みを感じることはありますが、多くの方が十分に耐えられる程度です。目黒外科では3,000人以上の患者さんが硬化療法を受けており、痛みに耐えられず治療を中断した方は一人もいません。
Q. 目黒外科ではどのような診療を行っていますか?
A. 目黒外科は、下肢静脈瘤専門クリニックとして、超音波検査による正確な診断と、一人ひとりに最適な治療方法をご提案しています。診察から治療、アフターケアまで、経験豊富な医師が一貫して担当しますので、安心してご相談ください。
目黒外科のご案内
赤紫の細い血管が気になる方は、下肢静脈瘤専門クリニック目黒外科へご相談ください。当院は下肢静脈瘤レーザー手術件数で2020年から5年連続日本一(メーカー調べ)の実績を持ち、下肢静脈瘤ひとすじ28年の院長が在籍。
経験豊富な医師が診察・検査・説明・手術・フォローアップまで一貫して担当し、日曜診療・完全予約制でスムーズにご案内しています。
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院長著書のご紹介
目黒外科 院長・齋藤 陽は、下肢静脈瘤についての書籍も執筆しています。くもの巣状静脈瘤を含む下肢静脈瘤についてさらに詳しく知りたい方におすすめです。 『専門医が教える世界一わかりやすい“下肢静脈瘤”の治療と予防』(医学通信社)

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