
足のむくみやだるさに。弾性ストッキング(着圧ソックス)で静脈の流れをサポート
長時間の立ち仕事やデスクワークで、足のむくみやだるさを感じていませんか?朝はスッキリしていたはずなのに、夕方になるとブーツがきつくなる…。
そんなお悩みをお持ちの方におすすめなのが、弾性ストッキング(着圧ソックス)です。
弾性ストッキング(着圧ソックス)とは?
人間の足は心臓から最も遠く、重力に逆らって血液を心臓へ戻さなければなりません。このとき活躍するのが、ふくらはぎの筋肉によるポンプ作用と、静脈の逆流防止弁です。
ところが、長時間同じ姿勢が続くと、この働きが弱まり、血液が足にたまってしまいます。
そこで役立つのが弾性ストッキング。外側から足を適度に圧迫することで、ポンプ作用や逆流防止弁の働きをサポートし、血液の循環を改善してくれます。

軽度のむくみ対策から、下肢静脈瘤の予防・治療まで、幅広く活用されている治療法のひとつです。
弾性ストッキングの種類と特徴
弾性ストッキングにはいくつか種類があります。使用目的や使いやすさに応じて選びましょう。ハイソックスタイプ

- 長所:もっとも着脱しやすく、価格もリーズナブル
- 短所:太ももまでの圧迫はできない
ストッキングタイプ

- 長所:太ももまで圧迫できる。「ハイソックスタイプはスカートと合わせにくい」と感じる方には、ファッション性を重視できるストッキングタイプがおすすめです。見た目にも違和感が少なく、外出時にも取り入れやすいデザインです。
- 短所:ずり落ちやすく、肌トラブルが出ることも
パンストタイプ

- 長所:足全体をしっかりカバーでき、血流改善効果が高い
- 短所:履くのが大変で、価格も高め
どのタイプを選べばいいの?
基本的には、ふくらはぎをしっかり圧迫できる「ハイソックスタイプ」がおすすめです。圧迫力には「弱圧」「中圧」「強圧」があり、下肢静脈瘤の方には中圧タイプが適しています。
構造としては足首が最も強い圧力で、上に行くほど圧が弱くなる段階的圧迫設計。これは、歯磨き粉やマヨネーズをチューブから押し出すイメージに近いです。

よくある質問
Q. 市販の着圧ソックスでも大丈夫?
A. 市販品の多くは「弱圧」に相当します。 下肢静脈瘤の予防や治療目的なら、医療用の中圧ストッキングがおすすめです。Q. 履くのが大変で続けられません
A. 最初は履きにくさを感じる方が多いですが、コツをつかめば慣れてきます。特にかかと部分が難関。裏返して足を入れるとスムーズです。補助具も活用できます。

注意点とまとめ
弾性ストッキングは、下肢静脈瘤の進行を抑えるサポートアイテムであり、根本治療ではありません。メガネをかけると物が見えやすくなるけれど、眼鏡を外せば見えにくくなります。このように、弾性ストッキングは履いている間だけ効果を発揮します。脱いでしまうと効果はなくなります。
正しい圧力と使い方を理解して、足の健康を守りましょう。
目黒外科のご紹介
目黒外科は、下肢静脈瘤に特化した専門クリニックとして2017年に開院。 院長は28年間、下肢静脈瘤の診療に携わっており、多くの実績と確かな技術で対応しています。日帰りレーザー治療や硬化療法など、患者さまの身体にやさしい治療法を採用。妊娠中のむくみや足の不調、慢性的な足のだるさなど、幅広いお悩みにお応えします。
JR目黒駅 東口から徒歩1分というアクセスの良さも魅力です。