下肢静脈瘤は手術で良くなる？こむら返り・潰瘍・かゆみでお悩みの方へ医師が解説

この記事は下肢静脈瘤専門クリニック「目黒外科」院長齋藤陽医師が監修しています。

手術を検討すべき下肢静脈瘤の代表的な3症状

こむら返りは、ふくらはぎの筋肉が急激に収縮して痛みを伴う症状です。特に夜間や明け方に多く見られ、睡眠の質を著しく低下させます。下肢静脈瘤が原因で足の血流が悪くなると、筋肉への酸素供給が不足し、こむら返りが起こりやすくなるのです。

曲がりくねった静脈が目立つ方は、手術により血流が改善され、こむら返りが劇的に減少するケースが多く見られます。

実際に、当院で手術を受けた患者さんの多くが「こむら返りがなくなってぐっすり眠れるようになった」と実感されています。

こむら返りを伴う下肢静脈瘤の症例

静脈瘤によって血液が足に滞留すると、皮膚に炎症が起こりやすくなります。これが長期化すると、皮膚が破れて潰瘍が形成されます。潰瘍は痛みを伴い、感染リスクも高く、放置すると生活の質が著しく低下します。

下肢静脈瘤の手術によって血流を正常化することで、潰瘍の治癒を促進し、再発を防ぐことが可能です。

治りにくい潰瘍の写真

足のかゆみや湿疹がなかなか治らない場合、それは血管のうっ滞による皮膚炎（うっ滞性皮膚炎）の可能性があります。市販の保湿剤やかゆみ止めを使っても改善しない場合は、根本的な原因である静脈瘤を治療する必要があります。

血流が改善されることで皮膚の炎症が抑えられ、症状の大幅な改善が期待できます。

かゆみが続く皮膚炎の症例

目黒外科では、レーザー治療やグルー治療など、身体への負担が少なく日帰りで可能な治療を提供しています。局所麻酔と静脈麻酔を併用し、術中の痛みや不安はほとんどありません。術後は歩いて帰宅可能で、早ければ翌日から日常生活に戻ることができます。

「足の湿疹が1年近く続き、皮膚科に通ってもよくなりませんでした。まさか血管が原因だとは思わず…。手術後2週間でかゆみが嘘のように消えて本当に驚きました。」
（60代女性・目黒区）

「夜中に毎日こむら返りで飛び起きていました。レーザー治療を受けた後は一度も起きていません。手術してよかったです！」
（50代男性・世田谷区）

A. はい。血液が足にたまることで皮膚に炎症が起こり、湿疹やかゆみが慢性化することがあります。静脈瘤の手術で改善するケースが多いです。

A. はい。潰瘍のある状態でも手術は可能であり、むしろ手術を行うことで血流が改善し、潰瘍の治癒を促す効果が期待されます。

A. 多くの患者さまが術後にこむら返りが消失したと実感されています。ふくらはぎの筋肉への血流が正常化されることで、症状が改善します。