下肢静脈瘤手術後のしこりや太もものつっぱりは大丈夫?術後の過程を解説

下肢静脈瘤術後に感じる太もものつっぱり感とは?

下肢静脈瘤の手術後にしこりや太もものつっぱり感を感じることは、特にレーザー焼灼術(EVLT)を受けた患者さんにとっては一般的な現象です。しかし、これらの症状は一時的なものであり、心配する必要はありません。この記事では、術後のしこりや太もものつっぱり感について詳しく説明し、これらが自然に解消するまでの期間や経過を解説します。

太もものつっぱり感

レーザー焼灼術後、太もものつっぱり感はほとんどの患者様が経験する症状です。これは手術後の数日から1週間以内に始まり、特に座った状態から立ち上がるときに強く感じることがあります。しかし、このつっぱり感は通常1~2か月程度で自然に解消します。また、日常生活に大きな影響を与えるものではなく、立ち上がる瞬間以外はほとんど気にならない場合が多いです。太もものつっぱり感は、体が手術による影響を受けた静脈の回復プロセスに適応している証拠とも言えます。つっぱり感が早くなくなる方法としては太もものストレッチや屈伸運動などをまめに行う事です。

術後のしこり

しこりは、レーザー焼灼術によって治療された静脈が硬くなったものです。強火で焼いた肉が硬くなるのと同じで、術後に焼灼された静脈が徐々に硬くなり、しこりとして感じられるようになる現象です。静脈瘤の大きさや場所によって個人差がありますが、一般的には手術後3か月目あたりからしこりが小さくなり始め、6か月から1年ほどで完全に吸収されて消失します。この過程は体の自然な治癒プロセスの一部であり、時間が経つにつれてしこりは目立たなくなります。

色素沈着について

下肢静脈瘤が皮膚に近い位置にあった場合、しこりに一致して薄い色素沈着が見られることがあります。この色素沈着も静脈瘤が消失するのと同様に、時間とともに薄らいでいきます。色素沈着が気になる方も多いかもしれませんが、これは正常なプロセスであり、過度に心配する必要はありません。

まとめ

下肢静脈瘤の術後に感じるしこりや太もものつっぱり感は、一時的な症状であり、通常は時間とともに解消します。術後の経過に不安を感じることもあるかもしれませんが、これらの症状は手術が成功している証拠と言えます。もし気になることがあれば、担当の医師に相談することで、より安心できるでしょう。