下肢静脈瘤のレーザーカテーテルを用いた血管内焼灼術の手術時間について

下肢静脈瘤のレーザーカテーテルを用いた血管内焼灼術の手術時間について

下肢静脈瘤の治療方法の一つに、レーザーカテーテルを用いた血管内焼灼術があります。この治療法は、静脈を内側からレーザーで焼灼することによって病変部を閉塞させることを目的としています。では、この手術にかかる時間について解説いたします。

まず、手術前にはエコー(超音波検査)を用いて患者さんの静脈の状態を詳しく調べます。

次に手術です。血管内焼灼術は通常局所麻酔下で行われます。医療機関によっては患者さんの不安や緊張を取り除くために静脈麻酔という鎮静剤を併用してくれるところもあります。レーザーカテーテルを静脈に挿入し、レーザーを照射しながらゆっくりと引き抜いていくことで病変部を焼灼します。この手術時間は病変の範囲や本数にもよりますが、一般的には片足あたりに30~60分程度です。複数の静脈を治療する場合はそれに応じて手術時間は長くなります。

手術後には弾性ストッキング(着圧ソックス)を着用し、回復室で15~30分程度お休みいただきます。手術当日は入浴はできませんが、基本的に炊事・洗濯・掃除・買い物などの日常生活動作は制限しません。手術翌日からは入浴も可能となり、通常の生活に戻ることができます。

下肢静脈瘤のレーザーカテーテルを用いた血管内焼灼術の手術時間は、以上のようになります。ただし、これはあくまで一般的な目安であり、患者さんの状態や治療する静脈の数や範囲によって異なります。治療を検討されている方は、医師と十分に相談し、個々の状況に応じた適切な治療計画を立てることが大切です。

下肢静脈瘤の治療に関してご不明な点がございましたら、お気軽に当クリニックまでお問い合わせください。