見た目で油断禁物!下肢静脈瘤が原因のうっ滞性皮膚炎とは?【画像付きで解説】

下肢静脈瘤の画像

【画像あり】見た目で油断しないで!ボコボコしていない静脈瘤とうっ滞性皮膚炎の真実

本記事は下肢静脈瘤専門クリニック「目黒外科」院長 齋藤陽 医師の監修のもと執筆されています。

ボコボコしていない下肢静脈瘤とは?

下肢静脈瘤と聞くと、多くの人は足に浮き出たボコボコした血管を思い浮かべるかもしれません。しかし、すべての静脈瘤が目に見えるとは限りません。実は見た目には血管が浮き出ていなくても、内部で静脈の逆流が起きており、むくみ・だるさ・皮膚症状として現れることがあります。

見逃してはいけない「うっ滞性皮膚炎」とは?

うっ滞性皮膚炎は、静脈瘤によって血液の流れが悪くなることで皮膚に炎症を起こす疾患です。初期は色の変化や軽いかゆみのみですが、進行すると皮膚の硬化・潰瘍形成といった深刻な状態へ発展します。

主な症状と実際の画像

  1. 皮膚の変色: 足首やふくらはぎの皮膚が赤~茶色に変わることがあります。
    皮膚の色の変化
  2. かゆみや痛み: 軽度のかゆみから始まり、進行とともに強い痛みを伴うことがあります。
    かゆみや痛みの部位
  3. 皮膚が硬くなる: 慢性的なうっ滞により皮膚が厚く硬くなり、弾力が失われます。
    皮膚の硬化
  4. 潰瘍形成: 重症化すると皮膚に傷ができ、治癒に長期間を要します。
    潰瘍の写真

患者さんの体験談

「血管が浮き出ていなかったのに…」70代女性のケース
最初は足首の黒ずみだけで、血管が浮き出ていなかったので市販の保湿剤で済ませていました。しかし症状が悪化し、皮膚がかゆくなり、硬くなってきたため当院を受診。超音波検査で静脈逆流が確認され、日帰りのレーザー治療を受けたことで皮膚炎も改善し、日常生活が快適になりました。

うっ滞性皮膚炎の予防と治療

下肢静脈瘤の進行を抑え、皮膚炎の発症や悪化を防ぐためには以下の対策が有効です。

    1. 圧迫療法: 医療用着圧ソックスで血流をサポート。
    2. 運動習慣: ふくらはぎを意識的に動かすウォーキングやストレッチ。
    3. 保湿ケア: 皮膚の乾燥やかゆみを防ぎ、バリア機能を保つ。
    4. 早期受診: 皮膚変化やかゆみがあれば、専門医による超音波検査を推奨。
    5. 下肢静脈瘤の治療: 原因となる静脈の逆流を止めることで、うっ滞性皮膚炎の進行を根本から防ぎます。レーザー治療グルー治療など、切らずに治せる治療法があります。

静脈瘤が見えなくても安心できない理由

静脈瘤がボコボコと見えない=異常なしとは限りません。専門医以外では見落とされることがあり、実際に「異常ない」と言われたが症状が進行していたというケースもあります。

だからこそ、超音波検査が重要です。目黒外科では静脈の逆流や瘤の位置を詳細に確認し、早期治療につなげています。

下肢静脈瘤の診断には超音波検査が必須

まとめ:見た目で判断しない。皮膚の変化は身体からのサイン

皮膚が赤い、黒ずんでいる、硬くなってきた…そんな症状があれば、それは静脈瘤のサインかもしれません。静脈瘤=ボコボコ血管と思い込まず、違和感があれば早めに専門クリニックで超音波検査を受けてください。

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FAQ

Q1. 見た目に血管が浮き出ていないのに静脈瘤ってありえるの?
はい。内部で静脈弁が壊れて逆流が起きていることがあり、皮膚の変化や痛みとして現れます。
Q2. 皮膚が黒くなってきたのですが、静脈瘤が原因ですか?
うっ滞性皮膚炎の初期症状かもしれません。一度専門医で超音波検査を受けることをおすすめします。
Q3. 下肢静脈瘤の診断はどんな方法で行いますか?
超音波検査によって、逆流の有無や静脈の拡張状態を確認します。見た目だけでは正確な診断はできません。

下肢静脈瘤専門クリニック『目黒外科』のご案内

当院は、2020年〜2024年の5年連続でレーザー手術件数全国最多。見た目では判断できない下肢静脈瘤の診断・治療に力を入れています。初診から治療まで一貫して専門医が対応しますので、安心してご相談ください。

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