「先生、下肢静脈瘤で足が痛いです」
そこで、本日は下肢静脈瘤で足が痛くなるケースについて解説したいと思います。
下肢静脈瘤で足が痛くなる場合
下肢静脈瘤で足が痛くなるケースは大きく分けて3通りあります- こむら返りによって足が痛くなる場合
- 静脈瘤が血栓性静脈炎になった場合
- 足のだるさがひどくなり痛みとして感じる場合
こむら返りによって足が痛くなる場合
下肢静脈瘤の初期症状にこむら返りがあります。下肢静脈瘤の患者さんのこむら返りは、夜寝ている時、特に明け方に足がつることが特徴的です。
こむら返りの強さや持続時間は個人差がありますが、急な足の筋肉のけいれんを起こすため、筋肉が痛くなります。
こむら返りが強すぎると肉離れを起こす方もいらっしゃいます。
静脈瘤が血栓性静脈炎になった場合
ボコボコと浮き出た静脈瘤の中では血液が停滞しています。長時間の立ちっぱなしや座りっぱなしで足をあまり動かさないと、足の筋肉が動かないので静脈を流れる血液は更に血流が悪くなります。
暑い季節になると汗をかき、水分が不足します。しかし水分補給を十分に行わないと、血液が濃縮されるのでドロドロになり、固まりやすくなります。
これらの条件が重なると、静脈瘤の中で血液が固まり血栓になることがあります。
すると、静脈瘤が硬くなり、赤く腫れて痛くなります。
このような病気を血栓性静脈炎と言います。
血栓性静脈炎になった場合は消炎鎮痛剤を服用して症状の改善を待ちます。
血栓が深部静脈に及ぶ場合や血栓が来範囲に及ぶ場合は血液を固まりにくくする抗凝固剤を服用することもあります。
足のだるさがひどくなり痛みとして感じる場合
下肢静脈瘤の患者さんの多くは足のだるさを訴えることが多いのですが、下肢静脈瘤がひどくなると症状も強くなります。足のだるさが強くなると人によっては足の痛みとして感じる方もいらっしゃいます。
このような場合は弾性ストッキングを着用するか、静脈瘤の手術を行うことで症状の改善が見込めます。
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