
下肢静脈瘤の画像紹介
下肢静脈瘤と一言で言っても十人十色です。そこで今回の記事では様々な下肢静脈瘤の画像をご覧いただきたいと思います。
ご自分の足に似たような静脈瘤があるかもしれません。
伏在型静脈瘤

すねやふくらはぎに曲がりくねった静脈瘤が見られます。
この患者さんは、足のむくみ、だるさ、こむら返りといった症状がありました。
良く見ると足首のあたりには赤い湿疹が見られ、痒みをともなっています。
これは下肢静脈瘤に伴う「うっ滞性皮膚炎」の一つの症状です。

高周波カテーテルで左大伏在静脈を焼灼し、側枝静脈瘤は皮膚を小切開して切除しました。
術後はこむら返りがピタリと止み、患者さんはとても喜んでくださいました。

右の太ももからすねにかけて、大きな静脈瘤が見られています。
超音波検査では右大伏在静脈に逆流があり、レーザーカテーテルによる血管内焼灼術を行いました。
手術後は歩いて帰宅し、通常通り家事を行う事が出来ました。手術翌日からは入浴もでき、こむら返りは手術後1回も起きていません。

広範囲の湿疹を伴ったうっ滞性皮膚炎

超音波検査の結果、ふくらはぎにある小伏在静脈に逆流が見られ、そこから発生する静脈瘤が湿疹につながっていました。
塗り薬を続けていましたが、かゆみがなかなか治らず、皮膚を掻き壊していました。いずれ皮膚潰瘍になってしまう危険があったため手術を行いました。
術後の写真です。

皮膚潰瘍

この状態では傷に薬を塗って手当をしていても皮膚潰瘍は治りません。下肢静脈瘤の手術を行ったのち、約2か月で傷がふさがりました。
うっ滞性皮膚炎に伴うかゆみのため皮膚を搔き壊してしまった患者さん


超音波検査で左大伏在静脈に逆流があり、レーザーカテーテルによる血管内焼灼術を行ったところ、約1か月で潰瘍は治りました。
皮膚脂肪硬化

安静にしていてもジンジンとした痛みを感じることがあり、患者さんは毎日つらい症状に悩まされます。
皮膚潰瘍になる一歩手前ですので手術が必要な状態ですが、手術を行った後も皮膚の痛みが改善するまでに3か月ほどかかります。このような状態になりますと、患者さんの生活の質が低下しますので、このような状態になる前に下肢静脈瘤の治療を受けるようになさってください。
クモの巣状静脈瘤

英語ではspider veinといい、クモの巣状「静脈瘤」と名前はついていますが「毛細血管拡張症」とも言います。
多くのケースでは女性ホルモンの影響を受けて皮膚の毛細血管が目立つようになります。
そのため20~40代の女性、特に妊娠中はクモの巣状静脈瘤が出現しやすいです。
側枝型静脈瘤
側枝型静脈瘤は大伏在静脈または小伏在静脈などから枝分かれして発生した静脈瘤ですが、伏在静脈には逆流がないタイプの静脈瘤です。
目黒外科のご紹介
目黒外科は下肢静脈瘤の治療に特化した専門クリニックです。「皮膚を切らない」「傷を縫わない」「痛みが少ない」体に対する負担が少ないレーザーカテーテル治療を最も得意としており、2020年から5年連続で日本最多の手術件数実績があります。完全予約制で、お一人おひとりに対してじっくりお話を聞き、医師が自ら超音波検査を行いその場で結果を説明いたします。
お仕事で平日は受診するのが難しい、という方のために日曜診療も行っています。
JR山手線目黒駅前でアクセスも良好です。