下肢静脈瘤対策!絶対にやってはいけない日常生活での行動4選

下肢静脈瘤を予防するために避けたい生活習慣4つ

足のだるさやむくみ、こむら返り、さらに血管が浮き出てくるなど、日常生活に支障をきたすこともある下肢静脈瘤。命に関わる病気ではありませんが、できるだけ予防したいものです。
今回は、下肢静脈瘤を防ぐために日常生活で避けたい習慣を4つご紹介します。

長時間の同じ姿勢

長時間の立ちっぱなしや座りっぱなしなど、同じ姿勢を続けることは、血液の流れに悪影響を与えます。特に足の静脈では、重力の影響で血液が下に溜まりやすく、循環が滞る原因となります。すると、足の静脈内にある「静脈弁」に過剰な圧力がかかり、本来一方向にしか流れないはずの血液が逆流してしまうことがあります。

長時間座る姿勢のイメージ静脈のしくみ図

こうした状態が長く続くと、静脈の壁が徐々に拡張し、やがて「下肢静脈瘤」というかたちで表面に現れてくるのです。特に、立ち仕事をされている方や長時間デスクワーク中心の方は注意が必要です。例えば、レジ業務や看護師、教師など、1日の大半を立って過ごす職業の方は、足の疲れやむくみを感じやすく、静脈瘤のリスクが高まります。

下肢静脈瘤の予防には、こまめに足を動かす習慣が効果的です。1時間に一度は足首を回す、つま先立ちをする、軽いストレッチを取り入れるだけでも、足の筋肉がポンプのように働いて血流をサポートしてくれます。また、帰宅後に足を心臓より高い位置に上げて休むのも、血流改善に有効です。

足の筋肉ポンプ解説図

「立ちっぱなしだから仕方ない」とあきらめず、日々の中で少し意識を変えるだけで、足の健康は大きく守ることができます。とはいえ、仕事に集中していると、ついつい足のことなんて忘れてしまうものですよね。気づいたときには「もう何時間も立ちっぱなしだった」「足がパンパンにむくんでいる」と感じる方も多いのではないでしょうか。

そんな方には、弾性ストッキングの着用をおすすめします。弾性ストッキングは足首からふくらはぎにかけて段階的に圧力をかけることで、血液をスムーズに心臓へ押し戻す手助けをしてくれます。装着するだけで静脈の流れをサポートしてくれるため、意識して足を動かす余裕がない方にとっては、非常に頼もしい存在です。
医療用のものから市販の軽いタイプまで種類も豊富なので、仕事中に違和感なく使えるタイプを選べば、日常的な予防対策として無理なく取り入れられます。足の疲れやむくみを感じやすい方は、ぜひ一度試してみてください。

締め付ける衣服の着用

ウエストや太ももを強く締め付ける衣服は、血流を妨げる原因になります。特にガードルやタイトなジーンズなどは、静脈内圧を高めて弁の働きを弱める可能性があります。締め付けが強い衣類はなるべく控え、血流を妨げない服装を選びましょう。
締め付ける衣類の例

高いヒールの靴の過度な使用

高いヒールの靴はふくらはぎの筋肉の動きを制限し、足の筋ポンプ機能が働きにくくなります。これが血液の滞留を招き、下肢静脈瘤の原因になることも。仕事などでヒールを履く方も、通勤時やオフの日はなるべく避けるのがおすすめです。
ハイヒールの影響

便秘による過度ないきみ

便秘が続くと、排便時に強くいきむ習慣がつきます。これは腹圧を上昇させ、下半身の静脈に負担をかける要因となり、静脈瘤を引き起こすことも。便秘対策としては、適度な運動、食物繊維の摂取、水分補給を意識することが大切です。
便秘と腹圧の関係図
これらのポイントを意識することで、下肢静脈瘤の予防につながります。しかし、症状が出てしまった場合や気になる症状がある場合は、早めに専門医に相談しましょう。

下肢静脈瘤に関する解説動画


目黒外科のご紹介

下肢静脈瘤の治療に高い専門性を持つ「目黒外科」では、レーザーカテーテルによる血管内焼灼術を日本で最も多く行ってきた実績があります。院長は下肢静脈瘤ひとすじ28年のベテランドクターで、完全予約制、日曜診療も実施。女性医師も在籍しており、安心して受診いただけます。症状が気になる方はお気軽にご相談ください。