明け方のこむら返り・足のだるさが気になる方へ
「朝方にふくらはぎがつる」「布団の中で背伸びをしたら足がつった」「夕方になると足が重だるい」――このような症状に心当たりはありませんか。
こむら返りや足のだるさは、疲労、冷え、水分不足、筋肉の使いすぎなどでも起こります。そのため、足がつるだけで下肢静脈瘤と決めつけることはできません。
ただし、足の血管がボコボコ・クネクネ浮き出ている、足のむくみがある、足首まわりの黒ずみ・湿疹・かゆみを伴う場合は、下肢静脈瘤が関係している可能性があります。
※血管が浮き出ていない足のつり・しびれ・強い痛みは、下肢静脈瘤以外の原因も考えられます。受診先に迷う場合は、まず写真診断をご利用ください。
下肢静脈瘤とは?静脈弁の働きと逆流の仕組み
足の静脈には、血液を心臓へ戻すための「弁」があります。この弁は、血液が重力で足の方へ逆流しないようにする役割を持っています。
しかし、加齢、遺伝、妊娠・出産、長時間の立ち仕事などの影響で静脈の弁が壊れると、血液が足の方へ逆流し、足にたまりやすくなります。
その結果、足の表面の血管がボコボコ・クネクネと浮き出たり、足のだるさ、むくみ、こむら返り、かゆみ、皮膚の黒ずみなどが現れることがあります。これが下肢静脈瘤です。
下肢静脈瘤の初期症状として見られることがある「こむら返り」
下肢静脈瘤の患者さんでは、明け方や起床時にふくらはぎがつる、布団の中で伸びをした瞬間に足がつる、といった症状を訴えることがあります。
足に血液がたまりやすくなると、ふくらはぎの筋肉や周囲の組織に負担がかかり、だるさ、張り感、こむら返りにつながることがあります。

ただし、こむら返りは下肢静脈瘤だけで起こる症状ではありません。運動不足、筋肉疲労、脱水、冷え、薬の影響、神経や筋肉の病気などでも起こります。
そのため、重要なのはこむら返り以外のサインがあるかどうかです。足の血管が浮き出ている、むくむ、重だるい、皮膚が黒ずんできた、湿疹やかゆみがある場合は、下肢静脈瘤の検査を検討してください。
下肢静脈瘤の初期症状チェック
下肢静脈瘤は、初期には「年齢のせい」「立ち仕事の疲れ」「運動不足」と思われることがあります。しかし、次のような症状が続く場合は注意が必要です。
下肢静脈瘤で見られることがある初期症状
- 明け方や夜間に足がつる
- 夕方になると足が重だるい
- 足がむくみやすい
- ふくらはぎが張る
- 足が熱く感じる、ほてる
- 足がむずむずする
- 足首まわりがかゆい
- 足の血管が少し浮き出てきた
- 家族に下肢静脈瘤の人がいる
これらの症状だけで下肢静脈瘤と診断することはできません。診断には、医師の診察と超音波検査が必要です。
血管がボコボコ浮き出ている方は要注意
足の血管がボコボコ・クネクネと浮き出ている場合は、単なるこむら返りや疲労ではなく、下肢静脈瘤が進行している可能性があります。
特に、ふくらはぎ、すね、太ももに蛇行した血管が盛り上がって見える場合は、静脈の逆流が起きていることがあります。
黒ずみ・湿疹・かゆみがある場合は進行サインのことがあります
下肢静脈瘤が進行すると、足首まわりやすねの皮膚に変化が出ることがあります。代表的なのが、皮膚の黒ずみ、湿疹、かゆみ、皮膚の硬さです。
これは、静脈の血液がうっ滞することで皮膚に炎症が起こる「うっ滞性皮膚炎」が関係している場合があります。
皮膚科で塗り薬を使っても繰り返す湿疹や、足首まわりの黒ずみがある場合は、皮膚だけでなく足の静脈の状態を確認することが大切です。
下肢静脈瘤が進行すると現れる症状
下肢静脈瘤を放置すると、見た目だけでなく、日常生活に影響する症状が出ることがあります。
- 足の重だるさや疲労感
長時間の立ち仕事や歩行のあとに、足が鉛のように重く感じることがあります。 - 夕方のむくみ
靴下の跡がくっきり残る、夕方になると足がパンパンになるといった症状が出ることがあります。 - こむら返り
明け方や夜間にふくらはぎがつることがあります。 - 皮膚のかゆみ・湿疹
足首まわりのかゆみや湿疹を繰り返すことがあります。 - 色素沈着・黒ずみ
すねや足首まわりが茶色く、黒ずんで見えることがあります。 - 皮膚硬化・潰瘍
進行すると皮膚が硬くなったり、傷が治りにくくなったり、潰瘍になることがあります。
足の血管がボコボコ浮き出ていて、これらの症状を伴う場合は、超音波検査で静脈の逆流を確認することをおすすめします。
受診をおすすめするケース
次のような場合は、下肢静脈瘤が関係している可能性があるため、専門クリニックでの検査を検討してください。
受診を検討してよい方
- 足の血管がボコボコ・クネクネ浮き出ている
- 血管の浮き出しに加えて、こむら返りがある
- 足の重だるさ、むくみが続く
- 足首まわりの黒ずみ、湿疹、かゆみがある
- 皮膚が硬くなってきた
- 治りにくい傷や潰瘍がある
- 下肢静脈瘤の手術を検討している
手術が必要かどうかは、見た目だけでは判断できません。超音波検査で静脈の逆流を確認し、症状や皮膚の状態を含めて判断します。
レーザー手術の対象になりにくいケース
下肢静脈瘤レーザー手術は、すべての足の症状に対して行う治療ではありません。
下肢静脈瘤以外の原因も考えるべき症状
- 足がつるだけで、血管が浮き出ていない
- しびれが主な症状
- 急な強い痛みがある
- 歩くと足が痛くなり、休むと改善する
- 赤紫色の細い血管だけが見える
- 蜘蛛の巣状静脈瘤や毛細血管拡張症のみ
- 超音波検査で治療対象となる静脈の逆流がない
このような場合は、神経、筋肉、整形外科、動脈、皮膚科疾患など、別の原因が関係していることもあります。受診先に迷う場合は、写真診断や医療機関での相談をご検討ください。
下肢静脈瘤レーザー手術を検討している方へ
足の血管がボコボコ浮き出ている、足の重だるさやむくみがある、皮膚の黒ずみや湿疹を伴う場合は、下肢静脈瘤レーザー手術の対象となることがあります。
レーザー手術は、逆流している静脈を血管の内側から処理する治療です。手術が必要かどうかは、超音波検査で静脈の逆流を確認したうえで判断します。
よくある質問
Q. 足がつるのは下肢静脈瘤ですか?
足がつるだけで下肢静脈瘤と判断することはできません。筋肉疲労、冷え、水分不足、神経や筋肉の病気などでも起こります。ただし、足の血管がボコボコ浮き出ている、むくみや重だるさがある、黒ずみや湿疹を伴う場合は、下肢静脈瘤の検査を検討してください。
Q. こむら返りが毎日あります。受診した方がいいですか?
頻繁に足がつる場合は、一度原因を確認することをおすすめします。特に、足の血管の浮き出し、むくみ、重だるさ、皮膚の変化がある場合は、静脈の超音波検査が役立ちます。
Q. 漢方やサプリで下肢静脈瘤は治りますか?
こむら返りが一時的に楽になることはありますが、壊れた静脈弁や静脈の逆流そのものが漢方やサプリで治るわけではありません。症状が続く場合は、静脈の状態を確認することが大切です。
Q. 血管が浮き出ていない足のだるさも下肢静脈瘤ですか?
血管が浮き出ていない足のだるさは、下肢静脈瘤以外の原因でも起こります。長時間の立ち仕事、座りっぱなし、運動不足、整形外科的な問題、神経の問題なども考えられます。写真や症状だけで判断が難しい場合は、まず写真診断をご利用ください。
Q. どのような人が目黒外科の初診対象ですか?
目黒外科では、足の血管がボコボコ・クネクネ浮き出ている方、下肢静脈瘤に伴う皮膚の黒ずみ・湿疹・かゆみがある方、下肢静脈瘤の手術を検討している方の診療を行っています。
まとめ|こむら返りだけでなく、血管の浮き出しや皮膚症状も確認しましょう
明け方のこむら返りや足のだるさは、下肢静脈瘤の症状として見られることがあります。ただし、足がつるだけで下肢静脈瘤と決めつけることはできません。
重要なのは、足の血管がボコボコ・クネクネ浮き出ているか、むくみや重だるさを伴うか、足首まわりの黒ずみ・湿疹・かゆみがあるかどうかです。
これらの症状がある場合は、超音波検査で静脈の逆流を確認することをおすすめします。
受診すべきか迷う方へ
足の血管がボコボコ浮き出ている方、黒ずみ・湿疹・かゆみがある方は、初診で超音波検査を受けることをおすすめします。
血管が浮き出ているか分からない、受診対象か迷う場合は、まず無料写真診断をご利用ください。
※写真診断は確定診断ではありません。最終的な診断と治療方針の決定には、医師の診察と超音波検査が必要です。
※急な強い痛み、強い腫れ、赤み・熱感、発熱、しびれ、歩行困難がある場合は、救急外来や他診療科へ早めにご相談ください。


