【医師監修】ふくらはぎが痛い原因|下肢静脈瘤との違いと受診目安

下肢静脈瘤の症状
  1. まず最初にご確認ください
  2. ふくらはぎの痛みは、下肢静脈瘤だけが原因ではありません
    1. ふくらはぎの痛みで考えられる主な原因
  3. 下肢静脈瘤によるふくらはぎの痛み・だるさ
    1. 下肢静脈瘤を疑うサイン
    2. 足の血管がボコボコ浮き出ている方へ
  4. 黒ずみ・湿疹・かゆみがある場合は進行サインのことがあります
    1. 足の黒ずみ・湿疹・かゆみがある方へ
  5. 深部静脈血栓症|片足の腫れ・痛み・熱感には注意
    1. 深部静脈血栓症で注意したい症状
  6. 坐骨神経痛|腰やお尻からふくらはぎに響く痛み
    1. 坐骨神経痛を疑うサイン
  7. 肉離れ|運動中の急な痛み・内出血
    1. 肉離れを疑うサイン
  8. ベーカー嚢腫破裂|膝裏からふくらはぎに痛みが広がることがあります
    1. ベーカー嚢腫破裂を疑うサイン
  9. 蜂窩織炎|赤く腫れて熱を持つ場合は感染症の可能性
    1. 蜂窩織炎を疑うサイン
  10. ふくらはぎの痛みで受診を急いだ方がよい症状
    1. 早めに医療機関へ相談した方がよい症状
  11. 目黒外科の受診をおすすめするケース
    1. 当院での相談をおすすめする方
  12. 足の血管がボコボコ浮き出ている方へ
  13. 下肢静脈瘤レーザー手術を検討している方へ
    1. 手術について詳しく知りたい方へ
  14. よくある質問
    1. Q. ふくらはぎが痛いだけでも下肢静脈瘤ですか?
    2. Q. 片足だけふくらはぎが痛い場合は危険ですか?
    3. Q. ふくらはぎが痛くて、足の血管も浮き出ています。受診した方がよいですか?
    4. Q. ふくらはぎの痛みで救急受診した方がよいのはどんな時ですか?
    5. Q. 写真だけで下肢静脈瘤かどうかわかりますか?
  15. まとめ|ふくらはぎの痛みだけでなく、血管の見た目を確認しましょう
  16. 下肢静脈瘤かどうか迷う方へ
  17. 関連記事
      1. 監修:下肢静脈瘤専門クリニック 目黒外科 院長・齋藤 陽

まず最初にご確認ください

ふくらはぎの痛みには、筋肉疲労、肉離れ、坐骨神経痛、深部静脈血栓症、蜂窩織炎、動脈の血流障害など、さまざまな原因があります。

そのため、ふくらはぎが痛いだけで下肢静脈瘤と判断することはできません。

一方で、ふくらはぎ・すね・太ももの血管がボコボコ・クネクネ浮き出ている場合は、下肢静脈瘤が関係している可能性があります。足の重だるさ、むくみ、夜間のこむら返り、皮膚の黒ずみ・湿疹・かゆみを伴う方は、超音波検査で静脈の逆流を確認することが大切です。

※急な強い痛み、片足だけの腫れ、赤み・熱感、足の冷え、息切れや胸の痛みがある場合は、下肢静脈瘤の初診予約ではなく、救急外来・循環器内科・血管外科などへ早めにご相談ください。

ふくらはぎが痛いと、「血管の病気ではないか」「下肢静脈瘤ではないか」と心配になる方がいます。しかし、ふくらはぎの痛みには多くの原因があり、下肢静脈瘤だけで説明できるものではありません。筋肉や神経、関節、感染症、血栓、動脈の病気などが関係していることもあります。このページでは、ふくらはぎの痛みで考えられる主な原因、下肢静脈瘤を疑うサイン、急いで受診すべき危険な症状、目黒外科で相談すべきケースについて、目黒外科 院長・齋藤陽がわかりやすく解説します。


ふくらはぎの痛みは、下肢静脈瘤だけが原因ではありません

ふくらはぎの痛みは、日常生活の中でよく起こる症状です。運動後の筋肉痛、立ち仕事による疲労、こむら返りなどのこともあります。

一方で、深部静脈血栓症、蜂窩織炎、坐骨神経痛、肉離れ、ベーカー嚢腫破裂、動脈の血流障害など、早めに医療機関で確認した方がよい病気が隠れていることもあります。

ふくらはぎの痛みで考えられる主な原因

  • 筋肉疲労・こむら返り
  • 肉離れ
  • 坐骨神経痛
  • ベーカー嚢腫破裂
  • 蜂窩織炎
  • 深部静脈血栓症
  • 動脈の血流障害
  • 下肢静脈瘤

重要なのは、痛みの強さ、発症の仕方、片足だけかどうか、腫れ・赤み・熱感の有無、しびれ、歩行時の痛み、足の血管の見た目、皮膚の色の変化を総合的に見ることです。


下肢静脈瘤によるふくらはぎの痛み・だるさ

下肢静脈瘤は、足の静脈の弁が壊れ、血液が足の方へ逆流することで起こる病気です。血液が足にたまりやすくなるため、ふくらはぎの重だるさ、鈍い痛み、むくみ、夜間のこむら返りなどが起こることがあります。

ただし、下肢静脈瘤で特に大切なのは、足の血管がボコボコ・クネクネ浮き出ているかどうかです。

足の血管がボコボコ浮き出た下肢静脈瘤
足の血管がボコボコ浮き出た下肢静脈瘤

下肢静脈瘤を疑うサイン

  • ふくらはぎ・すね・太ももの血管がボコボコ浮き出ている
  • 血管がクネクネと蛇行して見える
  • ミミズのような太い血管がある
  • 夕方になると足が重だるい
  • 足がむくみ、靴下の跡が残る
  • 夜間や明け方に足がつる
  • すねや足首の皮膚が茶色くなってきた
  • 足首まわりに湿疹・かゆみがある

ふくらはぎの痛みだけ、だるさだけ、むくみだけでは、下肢静脈瘤と判断することはできません。ただし、血管のふくらみがあり、ふくらはぎの不快感や皮膚の変化を伴う場合は、超音波検査で静脈の逆流を確認することをおすすめします。

足の血管がボコボコ浮き出ている方へ

写真で下肢静脈瘤の進行度を確認したい方は、以下のページも参考にしてください。

写真で見る下肢静脈瘤の進行度


黒ずみ・湿疹・かゆみがある場合は進行サインのことがあります

ふくらはぎの痛みや重だるさに加えて、足首まわりの黒ずみ、湿疹、かゆみがある場合は、下肢静脈瘤による皮膚症状が関係していることがあります。

静脈の血液がうっ滞すると、皮膚に炎症が起こりやすくなります。これをうっ滞性皮膚炎といいます。皮膚科で塗り薬を使っても繰り返す湿疹や、足首まわりの黒ずみがある場合は、皮膚だけでなく静脈の状態を確認することが大切です。

足の黒ずみ・湿疹・かゆみがある方へ

うっ滞性皮膚炎と下肢静脈瘤の関係については、以下のページで詳しく解説しています。

うっ滞性皮膚炎・足の黒ずみと下肢静脈瘤の関係


深部静脈血栓症|片足の腫れ・痛み・熱感には注意

深部静脈血栓症は、足の深いところを走る静脈に血栓ができる病気です。ふくらはぎの痛み、腫れ、熱感、赤み、皮膚の色の変化などが出ることがあります。

深部静脈血栓症の説明画像
深部静脈血栓症の説明画像

深部静脈血栓症で注意したい症状

  • 片足だけ急に腫れてきた
  • ふくらはぎが熱を持っている
  • 押すと強く痛い
  • 皮膚が赤い、紫色っぽい
  • 長時間の飛行機移動や車移動の後に症状が出た
  • 手術後、長期安静後、妊娠・産後、ホルモン治療中に症状が出た

深部静脈血栓症は、血栓が肺へ飛ぶと肺塞栓症につながる可能性があります。急な息切れ、胸の痛み、呼吸困難、動悸などがある場合は、救急受診が必要です。

片足だけの急な腫れや痛み、熱感がある場合は、下肢静脈瘤の初診予約ではなく、血管外科・循環器内科・救急外来などへ早めに相談してください。


坐骨神経痛|腰やお尻からふくらはぎに響く痛み

坐骨神経痛は、腰からお尻、太ももの裏、ふくらはぎ、足先に向かって伸びる坐骨神経が刺激されることで起こる症状です。

ふくらはぎだけでなく、腰やお尻、太ももの裏側から足先にかけて、電気が走るような痛み、しびれ、チクチクした違和感が出ることがあります。

坐骨神経痛を疑うサイン

  • 腰やお尻から足に痛みが広がる
  • しびれを伴う
  • 座っていると悪化する
  • 前かがみや姿勢で痛みが変わる
  • 足先までビリビリする

このような症状がある場合は、血管の病気ではなく、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などが関係していることがあります。整形外科での診察や画像検査を検討してください。


肉離れ|運動中の急な痛み・内出血

肉離れは、ダッシュ、ジャンプ、方向転換などの急な動作で、ふくらはぎの筋肉が損傷することで起こります。

運動中に「ブチッ」とした感覚や急な強い痛みが出て、その場で動けなくなることもあります。腫れや内出血、押したときの痛みを伴うことがあります。

肉離れを疑うサイン

  • 運動中に急に痛くなった
  • 「ブチッ」とした感覚があった
  • ふくらはぎに内出血がある
  • 歩くと強く痛い
  • 押すと局所的に痛い

肉離れが疑われる場合は、初期は安静、冷却、圧迫、挙上が基本です。無理なマッサージや入浴、運動再開は症状を悪化させることがあります。痛みが強い場合や歩行が困難な場合は、整形外科を受診してください。


ベーカー嚢腫破裂|膝裏からふくらはぎに痛みが広がることがあります

ベーカー嚢腫は、膝の裏に関節液がたまって袋状にふくらんだものです。これが破れると、関節液がふくらはぎへ広がり、急な痛みや腫れを起こすことがあります。

症状が深部静脈血栓症に似ているため、自己判断は難しいことがあります。膝裏の違和感や腫れに続いて、ふくらはぎが急に腫れた場合は、整形外科や血管外科での診察が必要です。

ベーカー嚢腫破裂を疑うサイン

  • 膝裏にふくらみがある
  • 膝裏からふくらはぎに痛みが広がった
  • 片足だけ急に腫れた
  • 深部静脈血栓症のように見える症状がある

治療は保存的に行われることが多いですが、深部静脈血栓症との鑑別が重要です。

関連記事:深部静脈血栓症と間違いやすい病気、ベーカー嚢腫


蜂窩織炎|赤く腫れて熱を持つ場合は感染症の可能性

ふくらはぎが赤く腫れて熱を持ち、押すと強く痛む場合は、蜂窩織炎という皮膚や皮下組織の細菌感染が疑われます。

小さな傷、虫刺され、水虫、靴ずれなどをきっかけに細菌が入り込み、急速に炎症を起こすことがあります。糖尿病の方、高齢の方、免疫力が低下している方では重症化することもあります。

蜂窩織炎を疑うサイン

  • ふくらはぎが赤く腫れている
  • 熱を持っている
  • 押すと強く痛い
  • 発熱や寒気がある
  • 症状が急に広がっている

蜂窩織炎は抗菌薬による治療が必要になることがあります。赤み、腫れ、熱感、発熱を伴う場合は、早めに医療機関へ相談してください。


ふくらはぎの痛みで受診を急いだ方がよい症状

次のような症状がある場合は、下肢静脈瘤以外の病気が関係している可能性があります。自己判断で様子を見すぎないようにしてください。

早めに医療機関へ相談した方がよい症状

  • 片足だけ急に腫れた
  • ふくらはぎが赤く腫れて熱を持っている
  • 強い痛みで歩けない
  • 足が冷たい、色が白い・紫色・黒っぽい
  • 急にしびれが出た、動かしにくい
  • 息切れ、胸の痛み、呼吸困難を伴う
  • 発熱や寒気を伴う
  • 運動中に急な激痛が出た

症状が急な場合や全身症状を伴う場合は、救急外来、循環器内科、血管外科、整形外科、皮膚科などへの相談を検討してください。


目黒外科の受診をおすすめするケース

目黒外科は、下肢静脈瘤の日帰り手術を専門に行うクリニックです。ふくらはぎの痛みだけを調べるクリニックではありません。

ただし、ふくらはぎの痛みに加えて、足の血管がボコボコ・クネクネ浮き出ている場合や、皮膚の黒ずみ・湿疹・かゆみを伴う場合は、下肢静脈瘤が関係している可能性があります。

当院での相談をおすすめする方

  • 足の血管がボコボコ浮き出ている
  • ミミズのような太い血管がふくらはぎにある
  • 血管がクネクネと蛇行して見える
  • 足の重だるさ、むくみ、こむら返りがある
  • すねや足首の皮膚が茶色くなってきた
  • 湿疹・かゆみ・皮膚炎を伴う
  • 過去に下肢静脈瘤の治療を受けたが再発が心配

下肢静脈瘤は見た目である程度疑うことができますが、治療が必要かどうかを判断するには、超音波検査で静脈の逆流を確認する必要があります。

足の血管がボコボコ浮き出ている方へ

ふくらはぎの痛みや重だるさに加えて、太い血管がボコボコ・クネクネ浮き出ている場合は、下肢静脈瘤の可能性があります。

一度、超音波検査で血管の逆流を確認しましょう。

※写真診断は確定診断ではありません。最終的な診断には医師の診察と超音波検査が必要です。
※急な強い痛み、片足だけの腫れ、赤み・熱感、足の冷え、息切れや胸の痛みがある場合は、救急外来・血管外科・循環器内科などへ早めにご相談ください。


下肢静脈瘤レーザー手術を検討している方へ

足の血管がボコボコ浮き出ていて、ふくらはぎの重だるさ、むくみ、こむら返り、皮膚の黒ずみ・湿疹を伴う場合は、下肢静脈瘤レーザー手術の対象となることがあります。

手術が必要かどうかは、超音波検査で静脈の逆流を確認したうえで判断します。日帰りレーザー手術、保険適用、費用の目安、術後の生活については、以下のページで詳しく解説しています。

手術について詳しく知りたい方へ

下肢静脈瘤の手術について詳しく知りたい方はこちらの記事をお読みください。

下肢静脈瘤レーザー手術|日帰り・保険適用・費用を専門医が解説


よくある質問

Q. ふくらはぎが痛いだけでも下肢静脈瘤ですか?

ふくらはぎの痛みだけで下肢静脈瘤と判断することはできません。下肢静脈瘤では、足の血管がボコボコ・クネクネ浮き出る、足が重だるい、むくむ、夜間に足がつる、皮膚が茶色くなるといった症状を伴うことがあります。

Q. 片足だけふくらはぎが痛い場合は危険ですか?

片足だけの痛みには、肉離れ、坐骨神経痛、深部静脈血栓症、蜂窩織炎、ベーカー嚢腫破裂など、さまざまな原因があります。特に、急な腫れ、赤み、熱感、強い痛み、息切れや胸の痛みを伴う場合は、早めに医療機関へ相談してください。

Q. ふくらはぎが痛くて、足の血管も浮き出ています。受診した方がよいですか?

足の血管がボコボコ・クネクネ浮き出ていて、ふくらはぎの痛み、重だるさ、むくみ、こむら返りを伴う場合は、下肢静脈瘤の可能性があります。一度、超音波検査で静脈の逆流を確認することをおすすめします。

Q. ふくらはぎの痛みで救急受診した方がよいのはどんな時ですか?

急に強い痛みが出た、片足だけ急に腫れた、赤く熱を持っている、足が冷たい、色が悪い、息切れや胸の痛みを伴う場合は、救急外来を含めた早めの受診を検討してください。

Q. 写真だけで下肢静脈瘤かどうかわかりますか?

写真で下肢静脈瘤の可能性をある程度確認することはできます。ただし、確定診断や治療方針の決定には、医師の診察と超音波検査が必要です。受診すべきか迷っている方は、無料写真診断をご利用ください。


まとめ|ふくらはぎの痛みだけでなく、血管の見た目を確認しましょう

ふくらはぎの痛みには、筋肉疲労、肉離れ、坐骨神経痛、深部静脈血栓症、蜂窩織炎、ベーカー嚢腫破裂など、さまざまな原因があります。

ふくらはぎが痛いだけで、下肢静脈瘤と判断することはできません。しかし、足の血管がボコボコ・クネクネ浮き出ている場合は、下肢静脈瘤の可能性があります。

足の重だるさ、むくみ、夜間のこむら返り、皮膚の黒ずみ・湿疹を伴う場合は、超音波検査で静脈の逆流を確認しましょう。

下肢静脈瘤かどうか迷う方へ

「ふくらはぎが痛い」だけでは、下肢静脈瘤とは限りません。ただし、足の血管がボコボコ・クネクネ浮き出ている場合は、下肢静脈瘤の可能性があります。

受診すべきか迷う場合は、まず無料写真診断をご利用ください。血管が明らかに浮き出ている方、皮膚症状がある方は、初診で超音波検査を受けることをおすすめします。

※写真診断は確定診断ではありません。最終的な診断には医師の診察と超音波検査が必要です。
※急な強い痛み、片足だけの腫れ、赤み・熱感、足の冷え、息切れや胸の痛みがある場合は、救急外来・血管外科・循環器内科などへ早めにご相談ください。

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監修:下肢静脈瘤専門クリニック 目黒外科 院長・齋藤 陽

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