下肢静脈瘤手術後の内出血と痛みについて|回復経過とケア方法を詳しく解説
この記事は下肢静脈瘤専門クリニック「目黒外科」院長 齋藤陽 医師が監修しています。
「手術後にあざができて心配…」「痛みはどのくらい続くの?」——そんな不安をお持ちではありませんか?
下肢静脈瘤手術後の内出血(あざ)や痛みは、多くの方が気にする術後経過のひとつです。この記事では、あざの変化や消えるまでの経過、術後の痛みの程度と対処法、回復を早めるケアについて詳しくご説明します。
下肢静脈瘤手術後の内出血(あざ)の原因と経過
下肢静脈瘤の手術後、ほとんどの患者さんに内出血によるあざが見られます。これは、手術中に血管や周囲の組織が刺激を受けたことによる正常な反応で、病的なものではありません。
手術後すぐは濃い紫色のあざが現れることがありますが、1~2週間程度で黄色に変化し、徐々に薄れていきます。これは治癒のサインであり、自然な回復過程ですのでご安心ください。
術後の痛みはどれくらい?痛み止めの使い方
術後の痛みは個人差がありますが、比較的軽度なことが多く、多くの方は日常生活に大きな支障を感じることなく過ごされています。
痛みが強いと感じたときには、医師から処方された痛み止め(内服薬)を使用してください。予防的に飲むのではなく、「痛みを感じたとき」に使うことをおすすめしています。
実際に行ったアンケート調査では、術後の痛み止めの使用量は平均1.5錠と非常に少なく、多くの患者さんがほぼ痛みを感じずに回復されています。
術後のケアと再診のタイミング
術後の内出血や痛みを軽減するには、医師の指示に従ったケアが大切です。以下を意識してください:
- 弾性ストッキングを日中しっかり着用する
- 適度な歩行を行い、血流を促進する
- 症状に不安があれば、無理せず医師に相談する
通常、1~2週間程度であざや痛みは落ち着きます。異常な症状があれば早めの再診をおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q1. 手術後の内出血はどれくらいで消えますか?
A. 通常は1〜2週間で自然に消えていきます。色の変化(紫→黄色)は回復の証です。
Q2. 痛み止めは術後すぐに飲むべきですか?
A. 痛みが強いと感じた時のみ服用してください。多くの方はほとんど使用せずに済んでいます。
Q3. あざが広がっているのですが大丈夫ですか?
A. 血が皮下に広がることで一時的にあざが広がることがありますが、ほとんどが正常な反応です。不安な場合は医師に相談を。
まとめ:あざと痛みの正しい理解で安心の術後回復を
下肢静脈瘤手術後に現れるあざや痛みは、一時的かつ回復に向かう過程の一部です。適切なケアを行い、不安なことがあれば医師に相談することで、より安心して回復を迎えることができます。
目黒外科では、日帰りで受けられる切らない・縫わない下肢静脈瘤治療を提供しており、術後フォローも丁寧に行っています。
術後経過が不安な方も、ぜひ安心してご相談ください。
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