下肢静脈瘤の原因・症状・最新治療法を専門医が徹底解説

下肢静脈瘤とは

つらい脚のむくみやだるさ…それ、下肢静脈瘤かもしれません

この記事は、下肢静脈瘤専門クリニック『目黒外科』院長 齋藤陽 医師(日本外科学会認定外科専門医/下肢静脈瘤レーザー治療日本最多実績)によって監修されています。

夕方になると脚が重く感じたり、夜中にこむら返りが起きたりしていませんか?それは加齢や疲れのせいだけではなく、「下肢静脈瘤」という血管の病気が隠れている可能性があります。

この記事では、下肢静脈瘤の原因、症状、治療法、予防策、そしてクリニックの選び方まで、医師の視点でわかりやすく解説します。

目次
  • 1. 下肢静脈瘤とは?
  • 2. 下肢静脈瘤の主な原因
  • 3. 症状とリスク
  • 4. 治療方法
  • 5. 予防とライフスタイル改善
  • 6. クリニックの選び方
  • 7. よくある質問(FAQ)

1. 下肢静脈瘤とは?

下肢静脈瘤は、脚の表面に浮き上がった青い静脈が目立つ状態を指します。静脈内の弁が壊れることで血液が逆流し、血管が拡張・蛇行して瘤(こぶ)のようになります。

下肢静脈瘤の画像
下肢静脈瘤の画像

2. 下肢静脈瘤の主な原因

  • 遺伝的要因: 両親が静脈瘤を持っていると子に遺伝する確率は最大90%とされています。
  • 加齢: 静脈弁が老化で壊れやすくなります。
  • 妊娠・ホルモン変化: 女性ホルモンは静脈壁を緩める作用があり、妊娠で静脈瘤が悪化することがあります。
  • 長時間の立ち仕事や座位: 血液が脚にたまりやすくなり、弁への負担が増えます。

3. 症状とリスク

下肢静脈瘤には以下のような症状があります:

4. 治療方法

4.1 圧迫療法

弾性ストッキングで足に圧力をかけ、血液の流れを助けます。初期~中等度の症状に適しています。

4.2 硬化療法

硬化剤を注射して血管を閉塞させる方法。特にクモの巣状静脈瘤など小さな血管に有効です。

4.3 血管内焼灼術(レーザー治療)

カテーテルを使って静脈を内側から熱で閉塞。切開・縫合不要で日帰り可能、再発率も低い治療法です。

4.4 血管内塞栓術(グルー治療)

医療用接着剤を用いて静脈を閉塞。麻酔や術後の圧迫が少なく、痛みが苦手な方にも適しています。

5. 予防とライフスタイル改善

  • ウォーキングやかかとの上下運動:ふくらはぎの筋肉ポンプを活用。
  • 脚を高くする:寝る前や仕事中に意識的に脚を挙げる習慣を。
  • 体重管理:肥満は静脈への負担を大きくします。

6. クリニックの選び方

  • 専門医の有無:血管外科、静脈瘤専門医がいるかを確認。
  • 症例数の公開:年間手術件数が明示されている施設は信頼性が高い。
  • 最新設備の有無:レーザーやグルー治療が導入されているか。
  • 相談しやすい雰囲気:初診時に丁寧な説明をしてくれる医師かどうか。

7. よくある質問(FAQ)

Q1. 手術しないと治らないのですか?

静脈瘤は自然治癒しませんが、症状が軽ければ弾性ストッキングや生活習慣の改善で進行を抑えられます。見た目や症状の改善を望む場合は手術が必要です。

Q2. 下肢静脈瘤は男性にも起こりますか?

はい。特に飲食店や工場勤務など、長時間立ちっぱなしの男性に多くみられます。男性患者は症状が進行してから受診する傾向があり、注意が必要です。

Q3. 手術後はいつから仕事や運動が可能ですか?

目黒外科では手術当日から歩行可能で、多くの方が翌日には通常の生活に戻られています。激しい運動は術後1週間ほど控えるのが望ましいです。

まとめ

下肢静脈瘤は見た目だけでなく健康にも影響する病気です。症状が軽いうちに専門医の診察を受けることで、予防・改善が可能です。長年の実績と専門性を持つ目黒外科では、切らない・痛くない最新のレーザー治療を提供しています。


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