夜中に足がつる…それ、下肢静脈瘤が原因かもしれません
この記事は下肢静脈瘤専門クリニック「目黒外科」院長 齋藤陽 医師が監修しています。
夜中に足がつる…その原因は?
こむら返りとは
こむら返りとは、ふくらはぎの筋肉が突然けいれんを起こし、強い痛みを伴う現象です。特に睡眠中や明け方に発症しやすく、睡眠の質を著しく低下させます。
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下肢静脈瘤が原因になる理由
下肢静脈瘤とは、足の静脈が拡張して蛇行し、皮膚の表面に浮き出てくる病気で、血液の流れが正常に保てなくなる状態です。

下肢静脈瘤の画像
足の静脈には血液の逆流を防ぐ弁がありますが、下肢静脈瘤ではこの弁が壊れ、血液が逆流して血管に滞留します。これにより筋肉に酸素が届きにくくなり、乳酸などの老廃物も蓄積。結果として、筋肉に負荷がかかり、けいれんが起きやすくなるのです。
下肢静脈瘤の治療でこむら返りが改善する理由
血流が改善される
手術によって静脈の逆流を止めると、足全体の血液循環が改善され、筋肉に必要な酸素や栄養がしっかりと供給されるようになります。
老廃物が流れるようになる
血流が正常になることで、乳酸などの疲労物質も効率的に排出され、筋肉のストレスが軽減されます。
静脈瘤の主な治療法
- 圧迫療法(弾性ストッキング):日中に弾性ストッキングを着用することで、血液の逆流を防ぎ、症状を和らげます。
- 血管内焼灼術(レーザー・高周波):カテーテルから出力される熱により、逆流する静脈を内側から閉塞します。
- 血管内塞栓術(グルー治療):医療用接着剤で逆流する静脈を塞ぎ、血液の流れを正常化します。
体験談:夜中のこむら返りがなくなりました
60代女性・主婦
10年近く、夜中に足がつって目を覚ますのが日常でした。目黒外科で「静脈瘤が原因かもしれない」と言われてエコー検査を受け、カテーテル治療を受けました。術後は驚くほど足が軽くなり、こむら返りがぴたりと止まりました。もっと早く相談すればよかったです。
こんな症状がある方はご相談ください
- 夜中に何度もこむら返りで目が覚める
- ふくらはぎに浮き出る血管がある
- 足がだるく、重い感じがする
- 夕方になると足がむくむ
足のこむら返りに悩んでいる方へ
睡眠の質を下げるつらいこむら返り。それは、下肢静脈瘤の初期サインかもしれません。まずは足の状態をエコー検査で確認し、原因を特定しましょう。
FAQ
- Q1. こむら返りがあるだけでも検査を受けた方がいいですか?
- はい。こむら返りが続く場合、静脈瘤が隠れている可能性があります。エコー検査は痛みもなく短時間で行えます。
- Q2. 手術を受けたらすぐに症状は改善しますか?
- 多くの方は手術当日からこむら返りが起こらなくなります。
- Q3. 手術は痛いですか?
- 目黒外科では静脈麻酔を使用しており、手術中は眠っている状態です。術後も強い痛みはほとんどありません。
下肢静脈瘤専門クリニック『目黒外科』のご案内
目黒外科は東京都品川区にある下肢静脈瘤専門クリニックです。2020年〜2024年までの5年間、下肢静脈瘤レーザー手術件数において日本一の実績を誇ります。完全予約制・日曜診療にも対応し、経験豊富な医師が丁寧に診察・治療を行います。