【医師が解説】下肢静脈瘤の治療は保険適用される?適用範囲と費用について
下肢静脈瘤は、足の表面にある静脈が拡張して蛇行し、見た目にも浮き出て見える病気です。ある統計によると、40歳以上の約8.6%に下肢静脈瘤が見られ、推定患者数は1,000万人を超えるともいわれています。
患者さんからよくいただく質問の一つに、「下肢静脈瘤の治療は保険適用になるのか?」というものがあります。本記事では、健康保険が適用される治療と自由診療となるケース、そして具体的な費用の目安まで、専門医の立場から詳しくご説明します。
下肢静脈瘤の主な治療法
症状の進行度や静脈の状態によって、以下のような治療法が選ばれます。
保険適用になる治療と自由診療
以下の治療法は、医師の診断のもと症状が明確な場合に健康保険が適用されます。
- 硬化療法(小さな静脈瘤に対して)
- 血管内焼灼術(レーザー治療・高周波治療)
- 血管内塞栓術(グルー治療)
患者さんの自己負担は、1〜3割の保険割合に応じて変動します。例えば3割負担であれば、治療費はおおよそ3万〜5万円前後が目安です。
自由診療となるケース
- 弾性ストッキング(自費購入)
なお、クモの巣状静脈瘤に対する硬化療法は保険適用となります。
診察から保険適用の流れ
- 初診・問診(保険適用)
- 超音波検査で静脈の状態を確認(保険適用)
- 医師が「治療が必要」と判断し、患者様が治療を承諾
治療費の目安(3割負担の場合)
治療法 | 保険適用 | 自己負担額の目安(3割負担) |
---|---|---|
硬化療法 | 〇 | 約6,000円 |
血管内焼灼術 | 〇 | 約40,000〜50,000円 |
血管内塞栓術 | 〇 | 約45,000〜60,000円 |
弾性ストッキング | ×(自由診療) | 4,400円 |
まとめ
下肢静脈瘤の治療では、硬化療法・血管内焼灼術・血管内塞栓術は保険適用されます。一方、弾性ストッキングの購は自由診療となります。
正確な診断と適切な治療法の選択のためにも、まずは医療機関での診察を受けていただくことが重要です。
よくあるご質問(FAQ)
- Q1. 保険が適用されるかどうかはどう判断されますか?
- A. 下肢静脈瘤に関する診察・検査・治療はすべて健康保険が適用されます。健康保険証をお持ちいただければOKです。
- Q2. グルー治療(血管内塞栓術)は高額ですが健康保険でカバーされますか?
- A. はい。健康保険が適用になります。自己負担は3割負担で約4〜6万円です。
- Q3. クモの巣状静脈瘤の硬化療法は保険適用になりますか?
- A. 下肢静脈瘤に対する治療はすべて健康保険が適用されます。
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