もしかして下肢静脈瘤かも?そのまま放置していませんか?
👣「足が重い」「むくみやすい」「血管が浮いてきた」…その症状、実は下肢静脈瘤かもしれません。
見た目だけでなく、放置することで進行し、深刻な状態になることもあります。
この記事では、下肢静脈瘤の原因・種類・症状・治療法をわかりやすく解説します。
下肢静脈瘤とは?
下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)は、足の静脈がふくらんで蛇行し、皮膚表面に浮き出てくる病気です。
足の静脈には本来、血液を心臓へ戻す「逆流防止弁」がありますが、この弁が壊れると血液が逆流して血管が膨らんでしまいます。

正常下肢と下肢静脈瘤
静脈瘤は主にふくらはぎや太ももに現れ、見た目だけでなく以下のような不快症状を引き起こします:
- 足の重だるさ
- 夕方のむくみ
- 足がつる
- 皮膚のかゆみや黒ずみ
放置するとどうなる?
軽度な症状でも放っておくと、皮膚炎や色素沈着、潰瘍などに進行するリスクがあります。
また、一度壊れた逆流防止弁は自然に元に戻りません。

下肢静脈瘤を放置すると色素沈着や湿疹、皮膚が硬くなるうっ滞性皮膚炎を引き起こすことがあります。
「見た目が気になる」程度でも、早めの診察が大切です。
下肢静脈瘤の原因
- 遺伝:両親ともに下肢静脈瘤があると、子どもも90%の確率で発症するとされています。
- 年齢:加齢とともに静脈の弁機能が衰えます。
- 性別:女性はホルモンの影響で静脈壁が弱くなりやすく、リスクが高いとされています。
- 妊娠:血液量の増加・子宮の圧迫・女性ホルモンの影響で発症しやすくなります。
- 肥満:足にかかる負担が増え、静脈の圧力が高まります。
- 立ち仕事や座りっぱなし:ふくらはぎの筋ポンプが使われず、血液が停滞します。
下肢静脈瘤の種類と写真
1. 伏在型静脈瘤(最も多いタイプ)
→ 大伏在静脈または小伏在静脈に逆流があります。

伏在型静脈瘤
2. 側枝型静脈瘤(単独で浮き出るタイプ)
→ 曲がりくねった血管が目立ちますが、伏在静脈に逆流はありません。

側枝型静脈瘤
3. 網目状静脈瘤(青く見える毛細血管)

網目状静脈瘤
4. クモの巣状静脈瘤(赤い細い毛細血管)

クモの巣状静脈瘤
下肢静脈瘤の治療法
1. 圧迫療法(弾性ストッキング):予防や症状の緩和に用いられます。完治はしません。
2. 硬化療法:薬剤を注入し、血管を閉じる方法。主に軽症例に有効。
3. 血管内焼灼術(レーザー・高周波):カテーテルで内部から静脈を焼灼。日帰り手術可能。
4. 血管内塞栓術(グルー治療):医療用接着剤で閉塞。痛みやダウンタイムが少ない。
体験談:気になっていたけど、もっと早く診てもらえばよかった
「長年、足のだるさと見た目のボコボコした血管に悩んでいました。でも病院に行くのはちょっと怖くて…。ある日、足に湿疹が出たのをきっかけに受診したら“下肢静脈瘤”と診断されました。カテーテル治療を受けたら嘘のように足が軽くなり、もっと早く相談すればよかったと感じました!」
(50代女性・立ち仕事)
よくある質問(FAQ)
Q1. 下肢静脈瘤は自然に治りますか?
A1. 一度壊れた逆流防止弁は自然には治りません。早期の治療が大切です。
Q2. 治療は痛いですか?
A2. 日帰り手術(通院治療)は静脈麻酔で眠っている間に行います。局所麻酔も使用するため痛みは感じません。ご安心ください。
Q3. 健康保険は使えますか?
A3. すべての治療が健康保険適用です。まずは診察をおすすめします。
【関連記事】下肢静脈瘤の治療費用とは?健康保険での費用を解説
こんな症状があったらご相談ください
– 足の重だるさ、疲れやすさ
– 寝ている時や朝起きた時に足がつる
– 夕方になると足がむくむ
– ふくらはぎの痛み、熱感
– 足がムズムズする
– 足の湿疹やかゆみがなかなか治らない
– 足の皮膚の色が黒ずんできた
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目黒外科では、下肢静脈瘤の診断から治療まで専門医が対応します。
少しでも気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。