経口抗凝固薬の勉強会|目黒外科|東京都品川区・目黒駅から徒歩30秒

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2017.05.17 研修

経口抗凝固薬の勉強会

記事執筆Author

目黒外科 院長 齋藤 陽(あきら)

目黒外科 院長
齋藤 陽(あきら)

  • 日本外科学会 外科専門医
  • 脈管専門医
  • 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施医、指導医

詳しいプロフィール

今夜は抗凝固薬の勉強会に出席しております。

抗凝固薬は、血液を固まらないようにするお薬で、「血液をサラサラにする薬」と言われます。

抗凝固薬はどのような患者さんに使用するかというと、以下の通りです。
①脳梗塞やVTE(静脈血栓塞栓症)など、血栓症(血のかたまり)の治療
②脳梗塞やVTEの再発予防
③慢性的に心房細動という不整脈がある患者さんは脳梗塞を発症するリスクがあるため、その予防

<VTE(静脈血栓塞栓症)に対する診断・治療>
ー診断上のポイントー
・Dダイマーが陰性であれば、急性期の血栓症は否定できる
・DVT(深部静脈血栓症)診断には大腿・膝窩静脈をエコーで1回見れば良い

ー治療ー
以前のDVT治療は、入院のうえヘパリンというお薬を点滴して血液をサラサラにし、何日間か経過してから飲み薬の抗凝固薬に移行していく、「スイッチング」が主流でした。入院すると安心感はあるけれど、入院していると患者さんはついベッドで寝てばかりとなり、余計血栓ができやすい状況になります。
最近は「シングルドラッグアプローチ」といい、初めから飲み薬の抗凝固薬で治療することがトレンドになってきています。初めから通院での治療ができ、入院するよりも早期に離床できるので、ふくらはぎの筋肉のポンプ機能を使う事で血栓ができにくくなるというメリットがあるとのことです。

VTEの治療法はまだまだ議論の余地がありますが、従来の抗凝固薬ワーファリンと比べると、最近の抗凝固薬は血栓を溶かす効果と出血などの副作用の点で優れています。

 

 

 

 

 

 

下肢静脈瘤治療専門クリニック 目黒外科

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