足梗塞と下肢静脈瘤の違い|足の血管が心配な方へ専門医が解説
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急に足が痛くなった、足が冷たい、足の色が白い・紫色・黒っぽい、足が動かしにくい、しびれが強いといった症状がある場合は、下肢静脈瘤ではなく、動脈の血流障害など緊急性のある病気の可能性があります。
このような症状がある方は、目黒外科の下肢静脈瘤初診予約ではなく、救急外来・血管外科・循環器内科へ早めにご相談ください。
一方で、ふくらはぎ・すね・太ももの血管がボコボコ・クネクネ浮き出ている場合は、下肢静脈瘤の可能性があります。足の重だるさ、むくみ、夜間のこむら返り、足首まわりの黒ずみ・湿疹・かゆみを伴う方は、下肢静脈瘤専門クリニックでの超音波検査をご検討ください。
いわゆる「足梗塞」と呼ばれる状態は、閉塞性動脈硬化症や急性動脈閉塞など、主に足へ血液を送る動脈の流れが悪くなる病気を指して使われることがあります。
一方、下肢静脈瘤は、足から心臓へ血液を戻す静脈の流れが悪くなり、足の血管がボコボコ・クネクネと浮き出る病気です。

どちらも「足の血管の病気」ですが、原因も、症状も、受診先も、治療方針も異なります。このページでは、足梗塞と下肢静脈瘤の違いを、患者さんにもわかりやすく解説します。
結論|足梗塞は「動脈」、下肢静脈瘤は「静脈」の病気です
最初に、いちばん大切な違いを整理します。
足梗塞と下肢静脈瘤の大きな違い
- 足梗塞:心臓から足へ血液を送る「動脈」の流れが悪くなる病気
- 下肢静脈瘤:足から心臓へ血液を戻す「静脈」の流れが悪くなる病気
動脈は、心臓から送り出された血液を足先まで届ける血管です。静脈は、足に届いた血液を心臓へ戻す血管です。

足梗塞は、足へ血液が届きにくくなる病気です。下肢静脈瘤は、足から血液が戻りにくくなり、足に血液がたまりやすくなる病気です。
足梗塞とは?足に血液が届きにくくなる動脈の病気
「足梗塞」という言葉は、一般向けにわかりやすく使われる表現です。医学的には、閉塞性動脈硬化症や急性動脈閉塞などが関係します。
足の動脈が動脈硬化などで細くなったり、詰まったりすると、足先や筋肉に十分な血液が届きにくくなります。その結果、歩いたときの痛み、足の冷え、しびれ、傷が治りにくいなどの症状が出ることがあります。
足梗塞・末梢動脈疾患で注意したい症状
- 歩くとふくらはぎや太ももが痛くなり、休むと楽になる
- 足先が冷たい
- 足の色が白っぽい、または紫色っぽい
- 足の傷が治りにくい
- 足の指が黒ずんできた
- 安静にしていても足が痛い
- 急に足が痛くなり、冷たくなった
- 急にしびれが強くなった、足が動かしにくい
特に、歩くと痛くなり、少し休むとまた歩けるという症状は、間欠性跛行と呼ばれ、動脈の血流障害で見られる代表的な症状の一つです。
急に足が強く痛む、急に冷たくなる、色が悪くなる、感覚が鈍くなる、動かしにくいといった場合は、緊急性の高い状態の可能性があります。救急外来や血管外科、循環器内科などに早めに相談してください。
下肢静脈瘤とは?足の血管がボコボコ浮き出る静脈の病気
下肢静脈瘤は、足の静脈の中にある弁が壊れ、血液が逆流することで起こる病気です。

本来、足の静脈の血液は、重力に逆らって心臓へ戻っていきます。そのときに、血液が逆流しないように働いているのが静脈の弁です。
この弁が壊れると、血液が足の方へ逆流し、静脈に血液がたまりやすくなります。その結果、足の表面の静脈がふくらみ、ボコボコ・クネクネと浮き出た血管として見えるようになります。
下肢静脈瘤でよく見られる症状
- ふくらはぎの血管がボコボコ浮き出ている
- ひざ裏や太ももにクネクネした血管がある
- 足がだるい、重い
- 夕方になると足がつらい
- 夜間や朝方にこむら返りがある
- すねや足首の皮膚が黒ずんできた
- 足首まわりに湿疹やかゆみがある
- 皮膚炎や傷が治りにくい
下肢静脈瘤では、足のだるさやむくみを感じる方もいます。しかし、むくみだけ、だるさだけで下肢静脈瘤と判断することはできません。
下肢静脈瘤で重要なのは、足の血管がボコボコ・クネクネと浮き出ているかどうかです。
足梗塞と下肢静脈瘤の違いを表で比較
足梗塞と下肢静脈瘤は、どちらも足の血管の病気ですが、実際にはかなり違います。
| 項目 | 足梗塞・末梢動脈疾患 | 下肢静脈瘤 |
|---|---|---|
| 血管の種類 | 動脈 | 静脈 |
| 血液の流れ | 心臓から足へ血液を送る流れ | 足から心臓へ血液を戻す流れ |
| 主な原因 | 動脈硬化などによる血管の狭窄・閉塞 | 静脈弁の故障による血液の逆流 |
| 代表的な症状 | 歩くと痛い、休むと楽になる、足が冷たい、傷が治りにくい | 血管がボコボコ浮き出る、足がだるい、こむら返り、皮膚の黒ずみ |
| 見た目の特徴 | 足色が悪い、足先が冷たい、傷や潰瘍があることがある | ミミズのような血管、ボコボコした血管が目立つ |
| 主な受診先 | 血管外科、循環器内科、救急外来など | 下肢静脈瘤専門クリニック、血管外科など |
「足がむくむ」は足梗塞?下肢静脈瘤?
患者さんから多い質問の一つが、「足がむくむのですが、足梗塞ですか?下肢静脈瘤ですか?」というものです。
結論から言うと、足のむくみだけで足梗塞や下肢静脈瘤と判断することはできません。
足のむくみには、長時間の立ち仕事や座りっぱなし、運動不足、加齢、体重増加、薬の影響、内科的な病気、リンパの流れの問題、整形外科的な問題など、さまざまな原因があります。
下肢静脈瘤が原因でむくみを感じる方もいますが、その場合は多くのケースで、足の表面にボコボコした血管が見られます。
足の血管がボコボコ浮き出ている + むくみ・だるさ・こむら返りがある
→ 下肢静脈瘤が関係している可能性があります。
血管はボコボコしていない + むくみだけがある
→ 下肢静脈瘤以外の原因も考える必要があります。
一方、足梗塞・末梢動脈疾患で特に注意したいのは、むくみよりも歩くと痛い、休むと楽になる、足が冷たい、傷が治りにくいといった症状です。
「足の血管がボコボコ」は足梗塞ではなく下肢静脈瘤のサインです
足の血管がボコボコ浮き出ていると、「血管が詰まっているのではないか」「足梗塞なのではないか」と心配になる方がいます。
しかし、足の表面にボコボコ・クネクネと浮き出る血管は、典型的には下肢静脈瘤で見られるサインです。
足梗塞は動脈の流れが悪くなる病気なので、表面の静脈がミミズのようにボコボコ浮き出るというよりも、足の冷え、歩行時の痛み、傷の治りにくさ、足先の色の悪さなどが問題になります。
足梗塞を疑うサイン
- 歩くと痛い
- 休むと楽になる
- 足先が冷たい
- 足の色が悪い
- 傷が治りにくい
下肢静脈瘤を疑うサイン
- 血管がボコボコ浮き出る
- 血管がクネクネしている
- 足がだるい
- こむら返りがある
- 皮膚が黒ずんできた
足梗塞が心配な方は早めの受診が必要です
足梗塞や末梢動脈疾患は、血液が足に届きにくくなる病気です。進行すると、足の傷が治りにくくなったり、潰瘍ができたりすることがあります。
特に、次のような症状がある場合は、自己判断で様子を見すぎないようにしてください。
早めに医療機関へ相談した方がよい症状
- 急に足が強く痛くなった
- 急に足が冷たくなった
- 足の色が急に白くなった、または紫色になった
- 足の感覚が鈍い
- 足が動かしにくい
- 足の指が黒ずんできた
- 足の傷がなかなか治らない
- 安静にしていても足が痛い
足梗塞・動脈の病気が心配な方へ
以下のような症状がある場合、下肢静脈瘤ではなく、動脈の血流障害が関係している可能性があります。
- 歩くと足が痛くなり、休むと楽になる
- 足先が冷たい
- 足の色が白い、紫色、黒っぽい
- 足の傷が治りにくい
- 急に足が痛くなった
- 急に足が冷たくなった
- 足の指が黒ずんできた
- 安静にしていても足が痛い
このような場合は、目黒外科の下肢静脈瘤初診予約ではなく、血管外科・循環器内科・救急外来への相談をご検討ください。
下肢静脈瘤が心配な方は、足の血管の見た目を確認してください
下肢静脈瘤が心配な方は、まず足の表面の血管を確認してみてください。
特に、立った状態でふくらはぎ、ひざ裏、太ももの内側を見たときに、血管がボコボコ・クネクネと浮き出ている場合は、下肢静脈瘤の可能性があります。
下肢静脈瘤の検査をおすすめする方
- 足の血管がボコボコ浮き出ている
- ミミズのような血管がふくらはぎにある
- ひざ裏や太ももの血管がクネクネしている
- 血管の見た目が気になっている
- 足のだるさや重さがある
- 夜間や朝方にこむら返りがある
- 足首やすねの皮膚が黒ずんできた
- 足首まわりの湿疹やかゆみが治りにくい
下肢静脈瘤は、見た目である程度疑うことができます。ただし、治療が必要かどうかを判断するには、超音波検査で静脈の逆流を確認する必要があります。
足の血管がボコボコ・クネクネ浮き出ている方へ
ふくらはぎ・すね・太ももの血管が浮き出ている場合、下肢静脈瘤の可能性があります。
足の重だるさ、むくみ、夜間のこむら返り、皮膚の色素沈着を伴う方は、一度、超音波検査で血管の逆流を確認しましょう。
※写真診断は確定診断ではありません。最終的な診断には医師の診察と超音波検査が必要です。
※急な足の痛み、冷え、色の変化、しびれ、動かしにくさがある場合は、下肢静脈瘤ではなく動脈の病気の可能性があります。救急外来・血管外科・循環器内科へ早めにご相談ください。
黒ずみ・湿疹・かゆみがある場合は、うっ滞性皮膚炎に注意
足首まわりの黒ずみ、湿疹、かゆみ、皮膚の硬さがある場合は、下肢静脈瘤によるうっ滞性皮膚炎が関係していることがあります。
皮膚症状を伴う下肢静脈瘤では、放置すると色素沈着が残ったり、皮膚炎を繰り返したり、進行すると潰瘍につながることがあります。
足梗塞と下肢静脈瘤は、治療法も異なります
足梗塞・末梢動脈疾患と下肢静脈瘤では、原因が違うため治療法も異なります。
足梗塞・末梢動脈疾患の治療
足梗塞・末梢動脈疾患では、動脈の血流を改善することが治療の中心になります。生活習慣の改善、薬物療法、カテーテル治療、バイパス手術などが検討されることがあります。
糖尿病、高血圧、脂質異常症、喫煙などが関係することも多いため、全身の動脈硬化の管理も重要です。該当する症状がある場合は、循環器内科・血管外科・救急外来などへ相談してください。
下肢静脈瘤の治療
下肢静脈瘤では、静脈の逆流を止めることが治療の目的になります。状態によって、弾性ストッキング、硬化療法、血管内焼灼術などが検討されます。
目黒外科では、手術が必要な下肢静脈瘤に対して、レーザーカテーテルを用いた血管内治療を行っています。ただし、すべての下肢静脈瘤に手術が必要なわけではありません。診察と超音波検査で静脈の状態を確認し、治療が必要かどうかを判断します。
よくある質問
Q. 足の血管がボコボコしています。足梗塞ですか?
足の表面にボコボコ・クネクネと浮き出る血管は、足梗塞よりも下肢静脈瘤でよく見られるサインです。ただし、正確な診断には診察と検査が必要です。血管のふくらみがある方は、下肢静脈瘤専門クリニックで相談することをおすすめします。
Q. 足が冷たいのは下肢静脈瘤ですか?
足の冷えだけで下肢静脈瘤と判断することはできません。足が冷たい、歩くと痛い、休むと楽になる、足の色が悪いといった症状がある場合は、動脈の病気も考える必要があります。循環器内科・血管外科などへ相談してください。
Q. 足のむくみは足梗塞ですか?
足のむくみだけで足梗塞と判断することはできません。足梗塞・末梢動脈疾患では、むくみよりも、歩行時の痛み、足の冷え、傷の治りにくさなどが重要なサインになります。
Q. 下肢静脈瘤は放置しても大丈夫ですか?
軽い下肢静脈瘤であれば、すぐに大きな問題にならないこともあります。しかし、長期間放置すると、皮膚の黒ずみ、湿疹、皮膚炎、潰瘍などにつながることがあります。足の血管がボコボコ浮き出ていて、皮膚症状がある場合は、早めに相談した方がよい状態です。
Q. 写真だけで下肢静脈瘤かどうかわかりますか?
写真で下肢静脈瘤の可能性をある程度確認することはできます。ただし、確定診断や治療方針の決定には、医師の診察と超音波検査が必要です。写真診断は、受診すべきか迷っている方の目安としてご利用ください。
まとめ|足梗塞と下肢静脈瘤は、同じ足の血管でも別の病気です
足梗塞と下肢静脈瘤は、どちらも足の血管に関係する病気です。しかし、足梗塞は動脈の病気、下肢静脈瘤は静脈の病気です。
足梗塞・末梢動脈疾患では、歩くと足が痛くなる、休むと楽になる、足が冷たい、足の傷が治りにくいといった症状に注意が必要です。
一方、下肢静脈瘤では、足の血管がボコボコ・クネクネと浮き出ることが大きな特徴です。足のだるさ、こむら返り、皮膚の黒ずみ、湿疹などを伴うこともあります。
足の血管がボコボコ浮き出ている場合は、下肢静脈瘤の可能性があります。治療が必要かどうかは、診察と超音波検査で静脈の逆流を確認して判断します。
下肢静脈瘤かどうか迷う方へ
「足の血管がボコボコ浮き出ている」「これは下肢静脈瘤なのか知りたい」「受診した方がよい足なのか迷っている」という方は、初診予約または無料写真診断をご利用ください。
※写真診断は確定診断ではありません。最終的な診断には医師の診察と超音波検査が必要です。
※急な足の痛み、冷え、色の変化、しびれ、動かしにくさがある場合は、救急外来・血管外科・循環器内科へ早めにご相談ください。