わかりやすい下肢静脈瘤の教科書|目黒外科|東京都品川区・目黒駅から徒歩30秒 - パート 6

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2017.04.06 わかりやすい下肢静脈瘤の教科書

初診のながれ

1.問診 ・自覚症状の有無 ・お仕事(立ち仕事) ・妊娠/出産歴 ・現在治療中のご病気 ・以前かかった大きなご病気(血栓症の有無) ・服用中のお薬 などをお聞きします。   2.視診 足の状態がどうなっているのか、診察します。   3.超音波検査 ・静脈の血流の様子(逆流の有無) ・皮膚や皮下脂肪に隠れて見えにくい静脈の走行 ・血栓の有無   など

2017.04.05 わかりやすい下肢静脈瘤の教科書

血管内治療後の通院

日本静脈学会の「下肢静脈瘤に対する血管内治療のガイドライン」では、 「術後72時間以内に静脈の閉塞と血栓の有無を超音波検査で確認する」となっています。 したがって、術後3日以内に1回目の診察にお越しいただくことになります。 その後の通院については、医療機関によってマチマチです。 当院では、 2回目の診察・・・1か月後(抜糸のある方は1週間後) 3回目の診察・・・3か月後 4回目の診察

2017.04.04 わかりやすい下肢静脈瘤の教科書

血管内焼灼術が適さないケース

日本静脈学会の「下肢静脈瘤に対する血管内治療のガイドライン」では、 下肢静脈瘤に対する血管内治療の除外規定が決められています。 おさらいしてみます。 1.クモの巣状、網目状静脈瘤 2.深部静脈血栓症がある、あるいは血栓症の既往がある 3.動脈性血行障害がある 4.歩行困難 5.多臓器障害あるいはDIC(播種性血管内凝固)状態 6.経口避妊薬あるいはホルモン薬を服用している 7.重

2017.04.03 わかりやすい下肢静脈瘤の教科書

血管内焼灼術の除外規定

日本静脈学会の「下肢静脈瘤に対する血管内治療のガイドライン」では、 血管内焼灼術の適応は、 (大・小)伏在静脈に弁不全を有する一次性下肢静脈瘤とされています。 これに対し、血管内焼灼術の除外基準も決められています。 1.クモの巣状、網目状静脈瘤 2.深部静脈血栓症がある、あるいは血栓症の既往がある 3.動脈性血行障害がある 4.歩行困難 5.多臓器障害あるいはDIC(播種性血管内凝

2017.04.02 わかりやすい下肢静脈瘤の教科書

静脈瘤は遺伝する?

遺伝的に静脈の壁が弱い方はいらっしゃるようです。 両親に静脈瘤がある場合、子供が静脈瘤になる確率は90% 片親が静脈瘤の場合、子供が静脈瘤になる確率は男子25%、女子62% 両親のどちらも静脈瘤がない場合、子供が静脈瘤になる確率は20% というデータがあります。 ただし、静脈の壁が体質的に弱いというだけではなく、 これに様々な理由(立ち仕事や妊娠出産など)が加わることで、 静脈が拡張し

2017.04.01 わかりやすい下肢静脈瘤の教科書

足の静脈の解剖

足の静脈は、このようになっています。 表在静脈:皮膚の下の浅いところを通ります。 深部静脈:足の中心部の深いところを通ります。 穿通枝:表在静脈と深部静脈を連絡する静脈を穿通枝といいます。 下肢静脈瘤は、表在静脈である大(小)伏在静脈の逆流防止弁がダメになることで生じます。 深部静脈は足の筋肉に囲まれており、筋肉の収縮により血液が押し上げられますので、基本的に静脈の逆流は起こりませ

2017.03.31 わかりやすい下肢静脈瘤の教科書

妊娠と静脈瘤

妊娠・出産は下肢静脈瘤の主要な原因のひとつで、特に2人目の妊娠時に静脈瘤が顕著になったという方が多いです。   その理由は3つあります。 1.女性ホルモンの影響 2.大きくなった子宮による圧迫 3.血液量が増える   その1.血液量が増える 妊婦さんの体に流れる血液量は、妊娠前よりも多くなります。 それは赤ちゃんを育てるためです。 母体を流れる血液が多くなるので、静脈

2017.03.30 わかりやすい下肢静脈瘤の教科書

患者満足度

高周波カテーテルによる血管内焼灼術を受けられた患者さんに、術後の満足度についてアンケートを取りました。 手術前に患者さんからうかがった自覚症状は、グラフの通りです。 自覚症状はひとつだけという方は少なく、複数の自覚症状をお持ちの方が多いです。 そこで、それらの自覚症状を全てひっくるめて、術後の満足度をお聞きしました。 アンケートの結果がこちらです。

2017.03.26 わかりやすい下肢静脈瘤の教科書

下肢静脈瘤の診療費

当院で行う下肢静脈瘤診療にかかる費用は以下の通りです。 その他、手術の際には麻酔や点滴の注射料、処方箋料などが、 弾性ストッキングの購入には約4000円別途かかります。

2017.03.24 わかりやすい下肢静脈瘤の教科書

血管内焼灼術について ~どのような人が手術の対象となる?~

日本静脈学会が出している「下肢静脈瘤に対する血管内治療のガイドライン」によると、 血管内治療の適応となるのは 「伏在静脈に弁不全を有する一次性下肢静脈瘤」とあります。 伏在静脈は、大伏在静脈と小伏在静脈に分かれます。 これらは皮膚の下を浅いところを走っているため、表在静脈といいます。 (反対に、足の深いところを走っているのが深部静脈です。) 弁不全とは、静脈の逆流を防ぐための弁がダ