【放置危険!】大腸がんの初期症状チェックと早期発見・予防方法|目黒外科|東京都品川区・目黒駅から徒歩30秒

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2022.11.20 YouTube

【放置危険!】大腸がんの初期症状チェックと早期発見・予防方法

記事執筆Author

目黒外科 院長 齋藤 陽(あきら)

目黒外科 院長
齋藤 陽(あきら)

  • 日本外科学会 外科専門医
  • 脈管専門医
  • 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施医、指導医

詳しいプロフィール

みなさんこんにちは。

目黒外科院長の齋藤陽です。

 

私は今年50歳になったので初めて大腸カメラを受けました。

なぜかというと、大腸がんを早期発見するためです。

 

大腸がんは、男性では肺がん・胃がんに次いで3番目に多いがんです。

 

50歳を過ぎると年齢が上がるにつれて大腸がんになる可能性も高くなります。

 

大腸がんは早期の段階で発見して手術をすることができれば

5年生存率が90%以上と言われています。

 

ですから、最悪でも早期がんのうちに見つけたいですし、大腸にポリープがあればその段階でポリープも取ってしまいたいところです。

 

人間ドックでは大腸カメラはオプション検査になっていることがほとんどで、自分で希望して検査を受けなければなりません。

 

大腸がんの健診として、大便に血が混ざっているかを検査する

便潜血反応が良く行われますが、

便潜血反応の陽性率は進行がんの状態でも90%

早期がんでは50%程度です。

 

ですから、年齢が50歳に近づいたらなるべく早いうちに1度大腸カメラを受けた方が良いよと人間ドックで勧められて、検査を受けた次第です。

 

今回大腸カメラの検査を受けたことをきっかけにして、大腸がんについて解説いたします。

 

今回の記事の内容はこのようになっています。

  • 大腸がんの疫学
  • 大腸がんになりやすい要因
  • 大腸がんの症状
  • 大腸がんの検査
  • 大腸がんの進行度
  • 大腸がんの予防

 

この記事をご覧いただくことで

大腸がんをできるだけ早く発見するためにどのような検査を受ければ良いか

どのような事に注意すればよいかが分かります。

是非最後までお読みください。

 

大腸がんの疫学

大腸がんの罹患率、つまり病気にかかりやすくなる確率は

50歳代から年齢が上がるにつれて高くなります。

男性では大腸がんは肺がん、胃がんに次ぐ3位なのに対し、

女性では1位と最も多いがんとなっています。

しかも食生活の欧米化に伴い、大腸がんの患者さんは年々増えています。

大腸がんの発生部位は、日本人では直腸がん、S状結腸がんが多いです。

 

大腸がんの発生には

大腸腺腫というポリープががん化する人と

正常な大腸粘膜から直接がんが発生する人がいます。

 

大腸がんになりやすい要因

  1. 飲酒
  2. たばこ
  3. 肥満
  4. 運動不足
  5. 大腸がんの家族歴
  6. 赤身肉や加工肉の食べ過ぎ
  7. 高脂肪食の食べ過ぎ

 

1.飲酒

アルコールを良く飲む人は、全く飲まない人よりも大腸がんの発生リスクが高くなります。

 

2.たばこ

たばこの煙には発がん性物質が多く含まれています。

 

3.肥満

肥満の人は大腸がんの発生リスクが高くなります。

 

4.運動不足

運動不足だと腸の動きが悪くなり、腸の中に大便が溜まってしまうので、

大腸の粘膜が大便に含まれる発がん性物質にさらされる時間が長くなると考えられます。

6時間座ったままでいると大腸がんのリスクが増え、死亡率が高まるというデータもあります。

 

5.大腸がんの家族歴

大腸がんの患者さんの中には「遺伝性大腸がん」と言って、がんが発生しやすい家系の方がいます。

大腸の中にたくさんのポリープが発生する「家族性大腸腺腫症」や

家族内に大腸がんが多く発生する「リンチ症候群」という病気もあります。

親兄弟など、血縁関係者に大腸がんや大腸ポリープの人がいる場合は

早めに大腸がんの検査を受けるようにしましょう。

 

6.赤身肉や加工肉の食べ過ぎ

牛・豚・羊などの赤身肉や、

ベーコンやソーセージなどの加工食品をよく食べる人は

大腸がんのリスクが高くなると言われています。

 

7.高脂肪食の食べ過ぎ

脂肪分の消化には時間がかかるため、腸管の動きが鈍くなります。

腸の動きがゆっくりになると便の通過時間が長くなり、

有害物質が腸内にに滞在する時間が増えてしまいます。

その結果、大腸がんのリスクが高くなります。

 

大腸がんの症状

1:血便

2:便秘と下痢の繰り返し

3:便が細くなる・残便感

4:貧血

5:腹痛・嘔吐

6:体重減少

 

大腸がんの症状ですが

初期の段階では自覚症状はほとんどありません。

自覚症状が出た段階で、大腸がんが進行している可能性が高くなります

 

代表的な症状としては、血便・排便習慣の変化(便秘や下痢)・便が細くなったり残便感・貧血・腹痛・嘔吐などです。

大腸がんの位置により症状は異なります。

硬い便が通る体の左側にある下行結腸やS状結腸、直腸のがんでは

便の通りが悪くなるので、お腹が痛くなったりゲーゲー吐いたりします。

他にも大便に血が混ざっていたり、大便が細くなったりします。

反対に、体の右側にある盲腸・上行結腸・横行結腸では

便がまだ水っぽくて固形便になっていないので、

進行してもお腹の症状が目立たないので、貧血やお腹にしこりが触れる

と言った症状で発見されることがあります。

いずれにしても、このような自覚症状がある時点でがん細胞は大きくなっているわけですから、進行がんになってしまっている可能性が高くなります。

がん検診は毎年欠かさず受けるようにしましょう。

 

大腸がんの検査

  1. 便潜血反応
  2. 注腸検査
  3. 大腸カメラ

 

1.便潜血反応

いわるゆ検便です。自覚症状のない大腸がんを見つけるため、40歳以上を対象に便潜血検査による大腸がん検診が自治体で実施されています。

便潜血検査は腫瘍からのわずかな出血を検出する検査で、2日間に分けて大便を採取します。

便潜血反応が陽性になったら大腸カメラを受けましょう。自分は痔持ちだからと言って自己判断することは危険です。

 

2.注腸検査

肛門から細い管を挿入してバリウムと空気を入れてレントゲン撮影します。

 

3.大腸カメラ

大腸がんの診断には欠かせません。肛門からカメラを挿入して大腸の粘膜を肉眼的に観察します。何か異常があればその部分を採取して顕微鏡で検査します。

大腸がんの進行度

 

大腸粘膜から発生したがんは

その進行と共に腸管壁の深部へと進展していきます。

資料:国立がん研究センター中央病院HPより

一般的には粘膜や粘膜下層に留まるがんを「早期がん」

粘膜下層を超えて固有筋層にまでがん細胞が達していると「進行がん」と呼びます。

 

大腸がんのステージ5年生存率です。

ステージ0とステージⅠで治療することができれば5年生存率が90%以上と高い数字になっています。

何としても大腸がんを早期発見したいですね。

 

大腸がんの予防

  • 禁煙
  • 節度ある飲酒
  • 肥満予防
  • 運動
  • 食物繊維の摂取
  • 赤身肉や加工肉の食べ過ぎに注意
  • 脂肪の多い食事に注意

たばこは百害あって一利なし。

お酒の飲みすぎにも注意しましょう。

運動は大腸の動きを良くするので便通を良くしてくれます。

すると大腸の粘膜が大便に含まれる発がん性物質に晒される時間が短くなるので大腸がん予防につながります。

赤身肉やベーコン・ソーセージなどの食べ過ぎにも気を付けましょう。

脂肪分の消化には時間がかかるため、腸管の動きが鈍くなります。

腸の動きがゆっくりになると便の通過時間が長くなり、有害物質が腸内にに滞在する時間が増えてしまいます。脂肪の多い食事の摂りすぎには注意しましょう。

 

食物繊維で便秘を解消することで大腸がん予防につながります。また、食物繊維自体が体の免疫力アップに大きな役割を果たします。

詳しくはこちらの動画をご覧ください。

今回の記事はいかがでしたでしょうか?

今回の記事が役に立ったと思われた方は是非動画もご覧ください。

これからも皆様の健康に役立つ情報を提供してまいります。今後とも目黒外科をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

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