【最強ダイエット】医師が世界最強のファスティングをやってみた(前編)
【最強ダイエット】医師が世界最強のファスティングをやってみた(前編)
みなさんこんにちは。
目黒外科院長の齋藤陽です。
本日の動画では今話題の
『トロント最高の医師が教える世界最強のファスティング』についてお話したいと思います。
私は現在49歳なのですが、40歳を過ぎたあたりから体に変化が見られるようになってきました。
それは、太り始めたんです。
私の身長は176㎝なんですが、20代の頃の体重は50kg台でガリガリに痩せていました。
これまではどれだけたくさん食べても飲んでも太らない体だったのですが、
40歳を過ぎたら体重が増え始めたんです。
そのころから健康のためにマラソンを始めて、
フルマラソンも4時間を切るタイムで走るために1か月に200km走っていた時期もあります。
にもかかわらず、体重が減らないんです。
その挙句、人間ドックでは脂肪肝を指摘されるようになる始末。
20代のころと比べて体重が15kgも太ってしまいました。
自分のお腹を見るとね、もう完全にライザップのCMに出てくる人と同じなわけですよ。
そこでね、ライザップに通ってみたわけなんです。
2か月間、毎週2回、きつい筋トレに通いましたよ。
帰り道は筋肉痛で階段を降りるのがつらいくらいのメチャメチャハードな筋トレ。
たった50分のトレーニングなんですけれど、ホントね、うめき声をあげるくらいのきっついトレーニングでした。
しかも、食事は極力炭水化物を減らすわけです。
炭水化物抜きの食事って、今でこそコンビニなんかでも低糖質の商品が揃っていますけれども、
当時はまだローソンで低糖質パンがあったくらいでしたので、何を食べればよいのか本当に困っていました。
でもね、ライザップ。
「結果にコミットする」って本当なの?という素朴な疑問ですが・・・・・・
コミットしました!
70kgだった体重が2か月で59kg!
あのCMのキャッチコピーは本当でした。
ただし、そのあとが問題。
2カ月コースが終わったらどうなるか?
みなさん、もうお分かりですね?
そう!
リバウンドですorz
おまけに目黒外科を開業してからは、やるべきことが多すぎて全く運動をしなくなってしまいました。
ストレスの解消法は夜のドカ食いとお酒。
ますます太っていきます。
ライザップで59kgまで減った体重は16kg増えて75kgになりました。
人間ドックで内臓脂肪面積をCTで測ったら100㎝2以上あって、内臓脂肪型肥満と診断されて。
悪玉コレステロールも170以上あって・・・。
YouTube動画をご覧の皆さまはお感じになられたと思うんですけれども、
私の顔、どんどんブクブク太っているんです。
自分自身が不健康な生活しているくせに、
YouTubeでは健康に関する話をしているっていうのもおかしな話です。
全く説得力がない。
本当に皆さま申し訳ありません!
でも、太ってしまう人の気持ちは私わかるので、患者さんには優しく接することができます。
努力している人に対しても尊敬の気持ちがわくし、
なんなら一緒に頑張りましょう!なんて言っちゃったりしているんですけれども。
前置きが長くなってしまいましたが・・・要するに痩せたいけれどどうしたらいいか分からない。
でもライザップみたいな短期間で燃え尽きてしまうようなやり方は無理、という私がたどり着いたのが
『トロント最高の医師が教える世界最強のファスティング』です。
私は現在この本に書いてあることを実践中です。
忙しくてなかなかこの分厚い本を読むのが大変だけれども、痩せたい!と言う方。
今日はこの本に書いてあるエッセンスを私が説明いたします。
今回の動画ではこのような内容でお話していきます。
そして、次回の動画ではファスティングの実践編について解説していきたいと思います。
太るメカニズム
人間が太るのはホルモンに問題があるからなんですって。
どんなものを、いつ食べるかによって、ホルモンは影響を受けます。
だから、食べるものと食べる時間を変えれば体重を落とせるはずなんです。
人間の体はエネルギーを蓄えておくことも、エネルギーを燃やすこともできるけれど、それを同時に行うことはできません。
ですから食べる回数が多いと、体はエネルギーを脂肪として蓄えることに忙しくなって
食べる回数を減らすとエネルギーと体脂肪を燃やす時間が長くなります。
つまり痩せるわけなんです。
みなさん「ファスティング」という言葉を聞いたことはありますか?
「断食」と訳されることが多いですが
ファスティングは単なるダイエットではなくて、ホルモンの働きを整えることなんですって。
何かを食べると膵臓から「インスリン」というホルモンが分泌されます。
インスリンは食べ物が入って来たので、これをエネルギーとして蓄えようとします。
人間の体は食べ物から摂取したエネルギーを「血糖」と「体脂肪」というふたつの形で蓄えようとします。
血糖はすぐにエネルギーとして使えるのに対して
体脂肪は将来のためにとっておくべきもので、使える血糖がない時に燃やされます。
つまり、血糖は血管というお財布の中に入っている現金で、いつでもすぐに使えますが
体脂肪は銀行預金みたいなもので、お財布の中身が空っぽになったらATMで預金が引き出されるわけです。
食事をするとインスリンが分泌されますが
食事で摂ったエネルギーは脂肪に変換して貯金しようとしますし、
しかも代謝をおさえて脂肪が減らないようにします
1円でも入ったら定期預金に入れちゃうし、一切無駄遣いしないよう代謝を抑えちゃう
このインスリンはとにかく倹約家です
まあ、そのおかげで人類は地球上の長い歴史の中で飢えに苦しみながらも生き延びてきたわけです
このインスリンが大量に出ると人間は太ります。
インスリンを大量に分泌させるのは炭水化物です。
特に精製された炭水化物
小麦粉や砂糖、白米、パン、うどん、パスタ、ジュース、ビール、日本酒、ワイン、お菓子
これらのものを1日に何回も食べていると
インスリンは何回も分泌されます。
つまり炭水化物が1日に何回も入金されてくるので
倹約家のインスリンさんはどんどん体脂肪の形にして定期預金を貯めこんでいきます。
人間の体はエネルギーを蓄えている間は燃やすことを同時にはできません。
ですから1日3回食事をして、なおかつお腹が空いたからと間食でお菓子を食べていると
インスリンさんは大喜びで体内に脂肪を貯め続けることになるわけです。
ただし、インスリンが多く出すぎてしまうと膵臓はインスリンをある一定以上は分泌できなくなってしまいます。
そうなりますと摂取した糖は血液の中で増え続けますので
血管というお財布の中で血糖が増え続け、血糖値が高くなります。
つまり、糖尿病になってしまうのです。
糖尿病になると心臓病、脳卒中、認知症などの病気になるリスクが上がります。
インスリンが出続けている時間が長くなるよう
炭水化物を1日に何回も摂り続けることがすべての原因と言えます。
メタボリック症候群はこれらのうち3つの条件を満たす状態を言いますが
この5つに共通するのはインスリン分泌量が多すぎるという事です。
痩せるためにはどうすればいいの?
肥満を解消し、心臓病、脳卒中、認知症、メタボなどの病気にならないようにするにはどうすればいいのか?
これはインスリンが出る時間と量を減らせばよいということになります。
つまり、炭水化物を食べる量、回数を減らせばよい、ということです。
ファスティングとは
みなさん「ファスティング」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
「断食」と翻訳されますが、ある一定時間何も食べないようにする事です。
ファスティングとは、つまるところインスリンのコントロールです。
何も食べないでいる時間が長くなると、
つまりファスティングをするとインスリンの値が下がります。
体は倹約家ではなくなります。
するとエネルギーとして使える糖はもうありません。
お財布の中が空っぽになります。
すると定期預金を解約せざるを得なくなります。
つまり体脂肪をエネルギーとして放出せざるを得なくなるわけです。
しかもファスティングをするとインスリンが出なくなるかわりに
ノルアドレナリンや成長ホルモン、コルチゾールという
インスリンと拮抗する働きをするホルモンが分泌されるようになります。
ノルアドレナリンは基礎代謝量をアップします。
つまりエネルギーが消費されやすくなるのです。
ですから倹約家がいなくなりエネルギーの消費が活発になれば
体脂肪は減っていくわけですから痩せるというわけです。
ファスティングの効能
ファスティングの効能は痩せるだけではありません
肥満指数として用いられるBMIはこれらのがんによる死亡と関連があるそうです。
また、ファスティングにより「オートファジー」という現象が起こります。
オートファジーとは
細胞内の老化したタンパク質や有害なタンパク質を分解して細胞内の環境を維持したり
がんになる細胞を殺すは働きもすると言われています。
ですからファスティングによって肥満が解消されると
がん予防にもなるということになります。
以上まとめますと、肥満はあらゆる病気の原因となり得ると言えますし
肥満の解消によりそれらの病気を未然に防ぐこともできる可能性が高まると言えます。
諸悪の根源ともいえる肥満の解消、つまりインスリンの出すぎを改善する方法が
ファスティングという事になります。
つまり、ファスティングは最高の健康法であると言えます。
しかし、多くの方がファスティングをためらうと思います。
理由は、お腹が空くのがつらいからです。
ファスティングをうまく行うためにはホルモンと空腹のコントロールが鍵になります。
なぜ空腹を感じるのか?
白米・パン・パスタ・スイーツなどの精製された炭水化物を食べると血糖値が急激に上がり、
膵臓にインスリンを大量に分泌しろという命令が送られます
インスリンが大量に分泌されると体内に入って来た食物エネルギーはすぐに体脂肪と言う形で蓄えられてしまい、
筋肉や肝臓、脳が必要とするエネルギーが回ってこなくなります。
そのためさっき食べたばかりなのにお腹が空いてしまう、という現象が起こるわけです。
精製された炭水化物は食物繊維がほとんど取り除かれているのでお腹がふくれません
そのため、胃も満腹感を感じないのです。
ファスティングをすると空腹感はどうなるのか?
実はファスティングをしている間は空腹感が減ります。
いつもお腹がグーグー鳴って、体はフラフラ、力が入らないんじゃないかと思うかもしれませんが、その逆。
意外にもファスティング中はあまりお腹が空かなくなります。
ファスティング中、体は燃料の供給源を血糖から体脂肪を燃やすように切り替えます
この状態を「ケトーシス」と言いますが、
体は血糖ではなく大量に蓄えてある体脂肪を燃やして生活していくことになるので空腹になる必要がなくなるのです。
ケトーシスの状態が4週間続くと、「ファットアダプション」といって
低炭水化物の食事に体が順応して、体が脂肪だけを燃やすようになるので
炭水化物を食べなくても良くなり、早めに満腹を感じるようになり、
しかもその状態が長続きするようになるそうです。
また、お腹が空く理由はグレリンという「食欲増進ホルモン」が関係しているのですが
グレリンの分泌は長年の習慣で1日3回の食事の時間に分泌されるように体が学習していることが原因です
ファスティングを行うとグレリンが出なくなるので、
今まで食事をしていた時間になってもお腹がグーグー鳴って空腹を感じることが減っていくのです
グレリンとは反対の「満腹ホルモン」が分泌されると、私たちは食べるのをやめます。
満腹ホルモンにはこれらの2種類があり
たんぱく質と脂質を食べると「満腹ホルモン」が分泌され、満腹を感じるので私たちは食べるのをやめます。
では、これらの知識を踏まえて、ファスティングの実践に入っていくことになるのですが
申し訳ありません!
今回の動画はここまでとなります。
ファスティングの実践編については次回の動画で解説していきたいと思います。
このチャンネルでは 医師として25年間に学んだ知識や経験をもとに
みなさまの健康に役立つ情報をお届けしていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本編動画はこちらからご視聴いただけます。
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