Q&A 静脈を焼いても大丈夫なの?
下肢静脈瘤の病気の本質は、
静脈にある血液の逆流を防ぐ弁がダメになり、足に血がたまる(渋滞する)ことです。
足に静脈血がたまらないようにするためには、
交通渋滞の原因となる静脈を「通行止め」にしてしまうことです。
その方法には2通りあります。
ひとつは、熱やレーザーによってダメな静脈を焼いて閉塞させてしまう方法。
もう一つは、ダメな静脈を切って取り除いてしまう方法です。
方法は違えども、
「ダメな静脈に血液が入れなくすることで、逆流も起こらないようにする」
という点ではどちらも同じです。
するとここでご質問をいただきます。
「足の血管に血が流れなくなっても大丈夫?足は腐らない?」
大丈夫です。
足の静脈は1本だけではありません。
逆流防止弁がダメになった静脈を1本閉塞させたくらいで困ることはありません。
会社の組織に似ているかもしれません。
組織が一つの方向に向かって進んでいくときに、
一人だけ組織の方針に逆行するメンバーがいると組織に混乱を引き起こしますね。
ちなみに、ダメになった静脈弁は治りません。
ではどうするか?
去っていただくしかありません。
いなくなって困らない?
困りません。
同じです。