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2017.03.21 わかりやすい下肢静脈瘤の教科書

下肢静脈瘤に関する誤解

記事執筆Author

目黒外科 院長 齋藤 陽(あきら)

目黒外科 院長
齋藤 陽(あきら)

  • 日本外科学会 外科専門医
  • 脈管専門医
  • 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施医、指導医

詳しいプロフィール

巷で広まっている下肢静脈瘤に関する都市伝説

テレビや雑誌などで取り上げられることの多い下肢静脈瘤ですが、いまだに間違った情報がインプットされたままの方にお会いします。

今回は下肢静脈瘤に関する都市伝説をご紹介します。

その1.下肢静脈瘤はボコボコした血管を切れば治る。

下肢静脈瘤の診療をしていて、感じることがあります。

世の中の人々は下肢静脈瘤について、このように勘違いをされているのかと。

それは、

「血管のモコモコを取る」➡「症状が良くなる」です。

これは正しくありません。

なぜなら、物事の「結果」には必ず「原因」があるからです。

静脈瘤の様々な症状は「結果」として生じるものです。

モコモコした血管も、だるさも、むくみも、すべて「結果」です。

ですから、「原因」をやっつけないと、「結果」としての症状は良くなりません。

「原因」とは、『静脈の逆流』です。

つらい症状を改善させるためには、

静脈の逆流に対処しなければなりません。

 

その2.足が腐って切断⁉︎

「テレビで『下肢静脈瘤で足を切断』と言っていたので、怖くなって来た」

とおっしゃる患者さんにしばしばお目にかかります。

結論から申し上げますと、

下肢静脈瘤で足が腐って切断することはありません!
足の動脈が詰まって、足の指先から壊死が生じ、切断となることはあります。
静脈の場合は、うっ滞性(皮膚)潰瘍といい、

ケガや皮膚のかきこわし等が原因で皮膚の潰瘍が広がることはよく経験します。


その場合も、静脈のうっ滞を改善し、患部を圧迫することで潰瘍は改善します。

その3.静脈瘤があると肺に血栓が飛ぶ

「足に静脈瘤があると、血栓ができて肺に飛ぶのでしょうか?」

というご質問をよく聞きます。

肺に飛ぶ血栓とは、深部静脈血栓症

いわゆる「エコノミークラス(ロングフライト)症候群」といいます。

ある外国の論文がその根拠となっているのですが、

人種の異なる日本人には必ずしもそのデータは当てはまりません。

これまでに多くの「深部静脈血栓症」の患者さんを診察してきましたが、

足に静脈瘤がある人は少数派でした。

この件に関してはご安心ください。

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