【うっ滞性皮膚炎】下肢静脈瘤と足の皮膚の湿疹・かゆみの関係について解説します
足の湿疹・かゆみが治りにくい方は是非お読みください!
「足の湿疹・かゆみで皮膚科に半年以上通院しているのに、なかなか治らない・・・」
こんなお悩みはありませんか?
なかなか治りにくい足の湿疹やかゆみでお悩みの方は、一度「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」という病気の可能性を疑ってみましょう。
下肢静脈瘤とは
下肢静脈瘤とは、足の静脈が瘤(こぶ)のように膨らんだ状態を言います。
健康な方は血液は静脈を通って心臓に帰ります。その際に血液は重力によって下に戻らないよう、静脈には逆流防止弁が備わっています。
しかし、下肢静脈瘤の患者さんは、この逆流防止弁がのびてしまい閉じなくなるため、血液が心臓に戻ることができません。
その結果、汚れた血液が足の静脈に溜まってしまいます。
下肢静脈瘤の症状
足のだるさ、むくみ、こむら返りなどの症状に始まり、さらにひどくなると皮膚炎を起こすことがあります。
これを「うっ滞性皮膚炎」と言います。
色素沈着や湿疹・かゆみが特徴的な症状です。
うっ滞性皮膚炎になると、湿疹やかゆみがなかなか治りません。
皮膚を搔き壊してしまうことも珍しくありません。
通常は皮膚の掻き壊しはかさぶたになって治りますが、うっ滞性皮膚炎の場合、皮膚を流れる血液がゴミだらけなので、皮膚の傷がなかなか治りません。
最悪の場合、小さな傷が悪化して潰瘍になってしまうこともあります。
最後に
足の湿疹・かゆみがなかなか治らず悩んでいる方は、一度下肢静脈瘤を疑って専門医を受診してみましょう。
何科を受診したらよいか分からない方は「心臓血管外科」または「血管外科」のある医療機関を探してみてください。