なぜ血液が渋滞するのか?
心臓から送り出された血液は、栄養や酸素を豊富に含んでおり真っ赤な色をしています。
足の先まで栄養と酸素を運んだら、血液は足から出たゴミ(老廃物)を回収して心臓に戻ります。
帰り道を「静脈」といいます。
したがって、静脈を流れる血液は老廃物で汚れているのです。
血液は静脈を通って心臓に向かって上に登っていきますが、重力で落ちてきてしまいます。
そこで必要なのが、静脈の逆流防止弁です。
静脈には数センチおきに弁がついており、
一度登った血液が重力で下に落ちないようにしています。
ところが、妊娠・出産や、立ち仕事、遺伝などの原因で
静脈の逆流防止弁がダメになってしまうことがあります。
すると、一旦登った血液がまた下に落ちてきます。
心臓は絶え間なく動いていますので、
後からあとから下から血液がやってきます。
すると、エスカレーターのドミノ倒しのような状況となり、
血液が渋滞を起こすようになるのです。