立ち仕事 による 足の疲れ・足のだるさ・足の痛み・足のむくみ の 原因と解消法|目黒外科|東京都品川区・目黒駅から徒歩30秒

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2023.10.11 YouTube

立ち仕事 による 足の疲れ・足のだるさ・足の痛み・足のむくみ の 原因と解消法

記事執筆Author

目黒外科 院長 齋藤 陽(あきら)

目黒外科 院長
齋藤 陽(あきら)

  • 日本外科学会 外科専門医
  • 脈管専門医
  • 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施医、指導医

詳しいプロフィール

立ち仕事による足の疲れ・だるさ・痛み・むくみでお悩みの方へ

飲食店にお勤めの方とか、美容師さんとか、スーパーのレジ係の方とか、長時間同じ場所でずっと立ちっぱなしの方。

このようなお悩みはないでしょうか?

  • 足が疲れる
  • 足がだるい
  • 足が痛い
  • 足がむくむ

このようなつらい症状の原因と解消法について解説いたします。

是非最後までお読みください。

立ち仕事による足の疲れ・だるさ・痛み・むくみの原因

みなさんは「足は第二の心臓」という言葉を聞いたことはありますか?

血液は心臓から送り出され、動脈を通って全身に流れていきます。

血液とともに酸素や栄養が頭から足の先まで全身の隅々にまで送り届けられます。

そして今度は二酸化炭素や老廃物などを回収した血液は

静脈を通って心臓に戻ります。

血液が心臓に戻る際は、血液は下から上に向かって流れていきますので、

重力に負けないように大きな力が必要です。

その力を生み出すのが「第二の心臓」と呼ばれる足の筋肉で、特にふくらはぎの筋肉です。

ふくらはぎの筋肉を動かすと、筋肉は伸びたり縮みます。

筋肉が収縮した時に、静脈には強い力がかかりますので、

血液が心臓の方へと押し出されます。

これをふくらはぎの筋肉のポンプ作用といいます。

この筋肉のポンプ作用が心臓と同じように血液を送り出す働きをするために

「第二の心臓」と言われます。

心臓とふくらはぎが動くことによって血液の流れはスムーズに循環するわけなんです。

心臓と「第二の心臓」には大きな違いがあります。

心臓は24時間ひと時も休むことなく自動的に動き続けるのに対し、

「第二の心臓」であるふくらはぎは、自分の意志で動かさなくてはなりません。

 

立ち仕事をしていても、歩く時間が長いのであれば、ふくらはぎをたくさん動かしますので

足の静脈の血液の流れは問題ありません。

しかし、飲食店にお勤めの方や、美容師さん、スーパーのレジ担当、デパートの販売員など

同じ場所で長時間立ちっぱなしの状況が続く方は、あまりふくらはぎを動かすことができません。

ふくらはぎの筋肉をあまり動かせませんので、足の静脈には血液が止まった状態となってしまいます。

静脈の血液は二酸化炭素や老廃物が多い汚れた血液ですので、

汚れた血液が足の静脈にたまったままになれば当然足の疲れ・だるさ・痛み・むくみといった症状につながります。

これが足の疲れ・だるさ・痛み・むくみなどの原因です。

私も手術をしていると足が疲れてだるくなってきます。

一日中手術をしていた日は足がむくんでしまいます。

 

立ち仕事による足の疲れ・だるさ・痛み・むくみに対する3つの対策

 

立ち仕事によるつらい症状を改善するためには、ふくらはぎを動かすことが大切です。

ふくらはぎを動かすことによって、止まっていた血液が流れるようになり

足の静脈にたまっていた汚い血液がたまらなくなります。

 

では、これらのつらい症状に対して何ができるか?

お仕事中にできる対策について3つ説明していきたいと思います。

3つの対策に共通しているポイントとしては「ふくらはぎを動かす」ということです。

本当はしゃがんで屈伸運動をするのが一番ふくらはぎを動かせるので

足がつらい時は一番やりたい動きだと思うのですが

お客さんが目の前にいる時にしゃがむのは難しいですよね?

そこで、お客さんが周りにいても恥ずかしくない方法を3つご紹介します。

1.つま先立ち

まず一つ目は「つま先立ち」です。

かかとを浮かせて背伸びをするようにすると、アキレス腱と連動してふくらはぎも動きます。

実際に立ち仕事で足が疲れてきた時などに、無意識にこの動きをする事、ありますよね?

理屈は分からなくても、この動きをすると足が気持ちよくなることを

多くの方が経験的に知っていると思います。

これだとあまり人目を気にせずにスマートにふくらはぎを動かせますね。

 

2.アキレス腱伸ばし

 

2つ目は「アキレス腱伸ばし」です。

 

アキレス腱伸ばしもふくらはぎと動きが連動するので、足のだるさは楽になります。さりげなくやりましょう。

3.弾性ストッキング(着圧ソックス)

 

3つ目は「弾性ストッキング」です。着圧ソックスとか加圧ソックスとも言われます。

これは医療用に作られた靴下で、ふくらはぎを包み込むように圧力がかかるのが特徴です。

この圧力のおかげでふくらはぎが圧迫されて、血液が心臓の方へ流れやすくなります。

ちょうどふくらはぎをマッサージしているのと同じ状態になりますので

足の疲れ・だるさ・痛み・むくみ、といった症状が楽になります。

足がとても快適になります。

この弾性ストッキングは、普通の靴下と比べると、ちょっと硬めです。

初めは履くのにコツが必要ですが、慣れるととても足が気持ちいいです。

弾性ストッキングの履き方についてはこちらの動画で紹介していますので是非ご覧ください。

弾性ストッキングはドラッグストアなどで購入することができます。

圧力が強めの弾性ストッキングは医療機関で取り扱っていれば購入することができます。

 

よく先生がおススメの弾性ストッキングはありますか?と聞かれますが

個人的にはグンゼさんの「レッグサイエンス舞」というストッキングが

日本人の足の長さに合っていると思いますし、

履きやすさ、脱ぎやすさ、履き心地、縫製の良さ、耐久性など

色々と総合的に判断して一番良い製品かと思います。

https://medical.jms.cc/products/detail.html?m=ProductsDetail&catid=16&itemid=268

 

全国の立ち仕事をしていらっしゃる方には

是非とも弾性ストッキングを着用されることをおススメします。

これ、立ち仕事の方には必需品と言っても過言ではありません。

仕事終わりの足の疲れやむくみが全然違いますよ。

 

下肢静脈瘤に注意

長時間の立ち仕事をしている方は下肢静脈瘤という病気になりやすいので、

足の血管がクネクネ曲がりくねっていたり

ボコボコ浮き出ているという方は一度専門医を受診して、エコー検査を受けることをおススメします。

 

弾性ストッキングを習慣的に履くようになると下肢静脈瘤の悪化を遅らせることができます

内容のおさらい

この記事の内容をおさらいします。

長時間の立ち仕事で足の疲れ・だるさ・痛み・むくみを感じるのは

「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎを動かせないことによって

汚れた血液が足の静脈内でずーっとたまったままになることが原因でした。

対策の方法として、つま先立ちやアキレス腱伸ばし、そして長時間の立ち仕事の方たちに強い味方となる弾性ストッキングをおススメいたしました。

これらの対策をしていただくことによってお仕事が楽になることを願っています。

今回の記事の内容を動画でご覧になりたい方はこちらの動画をご覧ください。

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