血管内焼灼術について ~どのような人が手術の対象となる?~
日本静脈学会が出している「下肢静脈瘤に対する血管内治療のガイドライン」によると、
血管内治療の適応となるのは
「伏在静脈に弁不全を有する一次性下肢静脈瘤」とあります。
伏在静脈は、大伏在静脈と小伏在静脈に分かれます。
これらは皮膚の下を浅いところを走っているため、表在静脈といいます。
(反対に、足の深いところを走っているのが深部静脈です。)
弁不全とは、静脈の逆流を防ぐための弁がダメになっていることを言います。
一次性静脈瘤とは
生まれつき、あるいは後天的な原因(立ち仕事、妊娠など)により静脈の逆流防止弁がダメになってできる静脈瘤のことです。
(二次性静脈瘤は、血栓や腫瘍により深部静脈の血流が悪くなり、血液の迂回路として発生した静脈瘤をいいます)
さらに、
深部静脈が開存している
エコー検査で0.5秒以上の逆流がある
症状があるか、うっ滞性皮膚炎がある
などの条件を満たすことが必要です。