足の静脈瘤って、どうしてできるの?
クリニックのオープンを迎え、たくさんの方から励ましのお言葉をいただき、
本当に感謝!の気持ちでいっぱいです。
そんな中、ほぼ全員の方から「足の静脈瘤ってどうしてできるの?」というご質問を受けます。
以前ブログに書いていますが、最も基本となる疑問ですので、今後も折に触れて何度もご説明しようと思いました。
足の血管がモコモコ浮き出ている、これを「静脈瘤」といいます。
この静脈瘤ができるのには原因があります。
その原因とは、足の静脈の逆流防止弁がダメになったことにあります。
足の静脈には、表在静脈と深部静脈があります。
表在静脈は地上を走る電車、深部静脈は地下鉄です。
ここでの話題の中心は「表在静脈」です。
表在静脈には足首から足の付け根までを走る「大伏在静脈」と
アキレス腱のあたりからふくらはぎを通り、膝までを走る「小伏在静脈」の2つに分かれます。
心臓から運ばれてきた血液は、
息を吸うときの吸引力や足の筋肉に押されることにより、
足から心臓に向かって上がっていきます。
その際、血液は重力に逆らって上がっていくわけですから、
血液が落ちないようにしなければなりません。
そこで静脈に備わっているのが「逆流防止弁」です。
この逆流防止弁が、
妊娠によるホルモンの影響や、立ち仕事、遺伝などの原因により、
うまく閉じなくなってしまいます。
すると、
少しずつ心臓に帰っていく血液が渋滞を始めます。
ゴールデンウィークのUターンラッシュの際に、前を走る車が逆走を始めたら、、、、
想像してみてください。
道路は大渋滞しますよね。
渋滞がだんだん伸びていき、帰り道は大渋滞となります。
血液が大渋滞するので、静脈は太くなり、
渋滞の抜け道が必要になるので、モコモコした血管(静脈瘤)できるわけです。
つまり、
①伏在静脈の逆流防止弁が壊れる(原因)
②血液が渋滞する
③伏在静脈が太くなる + 渋滞の抜け道として静脈瘤ができる(結果) というわけです。
下肢静脈瘤治療専門クリニック 目黒外科
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下肢静脈瘤の豊富な診療実績をもつ下肢静脈瘤血管内焼灼術指導医が診察します
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日曜診療(隔週)も行います。
院長 齋藤 陽