足の静脈瘤って、どうしてできるの?|目黒外科|東京都品川区・目黒駅から徒歩30秒

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2017.05.07 わかりやすい下肢静脈瘤の教科書

足の静脈瘤って、どうしてできるの?

記事執筆Author

目黒外科 院長 齋藤 陽(あきら)

目黒外科 院長
齋藤 陽(あきら)

  • 日本外科学会 外科専門医
  • 脈管専門医
  • 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施医、指導医

詳しいプロフィール

クリニックのオープンを迎え、たくさんの方から励ましのお言葉をいただき、

本当に感謝!の気持ちでいっぱいです。
そんな中、ほぼ全員の方から「足の静脈瘤ってどうしてできるの?」というご質問を受けます。

以前ブログに書いていますが、最も基本となる疑問ですので、今後も折に触れて何度もご説明しようと思いました。

足の血管がモコモコ浮き出ている、これを「静脈瘤」といいます。

この静脈瘤ができるのには原因があります。

その原因とは、足の静脈の逆流防止弁がダメになっことにあります。

足の静脈には、表在静脈深部静脈があります。

表在静脈は地上を走る電車、深部静脈は地下鉄です。

ここでの話題の中心は「表在静脈」です。

 

表在静脈には足首から足の付け根までを走る「大伏在静脈」

アキレス腱のあたりからふくらはぎを通り、膝までを走る「小伏在静脈」の2つに分かれます。

心臓から運ばれてきた血液は、

息を吸うときの吸引力足の筋肉に押されることにより

足から心臓に向かって上がっていきます。

その際、血液は重力に逆らって上がっていくわけですから、

血液が落ちないようにしなければなりません。

そこで静脈に備わっているのが「逆流防止弁」です。

この逆流防止弁が、

妊娠によるホルモンの影響や、立ち仕事、遺伝などの原因により、

うまく閉じなくなってしまいます。

すると、

少しずつ心臓に帰っていく血液が渋滞を始めます。

ゴールデンウィークのUターンラッシュの際に、前を走る車が逆走を始めたら、、、、

想像してみてください。

道路は大渋滞しますよね。

渋滞がだんだん伸びていき、帰り道は大渋滞となります。

血液が大渋滞するので、静脈は太くなり、

渋滞の抜け道が必要になるので、モコモコした血管(静脈瘤)できるわけです。

つまり、

①伏在静脈の逆流防止弁が壊れる(原因)

②血液が渋滞する

③伏在静脈が太くなる + 渋滞の抜け道として静脈瘤ができる(結果) というわけです。

 

 

 

 

 

 

下肢静脈瘤治療専門クリニック 目黒外科

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日曜診療(隔週)も行います。

院長 齋藤 陽

 

 

 

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