静脈瘤はなぜできるの?|目黒外科|東京都品川区・目黒駅から徒歩30秒

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2017.03.01 わかりやすい下肢静脈瘤の教科書

静脈瘤はなぜできるの?

記事執筆Author

目黒外科 院長 齋藤 陽(あきら)

目黒外科 院長
齋藤 陽(あきら)

  • 日本外科学会 外科専門医
  • 脈管専門医
  • 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施医、指導医

詳しいプロフィール

静脈瘤はなぜできるの?

みなさんこんにちは。目黒外科院長の齋藤です。

今日のテーマは、「静脈瘤はなぜできるの?」です。

一番素朴な疑問にお応えしていきたいと思います。

下肢静脈瘤とは、足の静脈の交通渋滞

下肢静脈瘤は、血液の渋滞(うっ滞)により生じます。

血液は、心臓の強力なポンプ作用によって全身に送られ、

動脈」という血管を通って足の先まで届けられます。

終点である足の先まで届いた血液は、「静脈」という血管を通って心臓に戻ります。


その際、血液は地球の重力に逆らって心臓まで昇っていかなければなりません。

血液が心臓に帰るために必要な仕組み

血液が心臓に向かって昇っていくには、2つの仕組みが必要になります。

ひとつは足の筋肉のポンプ作用です

足の筋肉が伸び縮みすると、静脈を外側から揉むことになります。

この筋肉が静脈をもむ力で血液を送り、心臓の方向へ流していきます。

ょうど、マヨネーズや歯磨き粉のチューブを押すと中身が出てくるようなイメージです。

「足は第二の心臓」と言われるのはこのためで、

特にふくらはぎの筋肉がこの役目を果たします。

もう一つの仕組みは静脈の逆流防止弁です。

静脈には数センチおきに血液の逆流を防止する弁があり、

いったん上に昇った血液が下に落ちないようにしています。

長時間の立ち仕事により足の筋肉が使われないと、足の筋肉のポンプ機能が働きません。

すると血液が足にたまってしまいます。

また、妊娠出産、遺伝などにより静脈の逆流防止弁が機能しなくなると血液が重力で下に落ちてきて、足にたまってしまいます。

すると、足の静脈にはたくさんの血液が渋滞していることになります。

これを医学用語で「うっ滞」といいます。

静脈がうっ滞をおこすと、血液は渋滞を回避して心臓へ帰ろうとします。

そのための渋滞の抜け道が「静脈瘤」なのです。

静脈を流れる血液は体から出た老廃物が多いので、静脈のうっ滞がおきると足のだるさ・むくみ・こむら返り・皮膚炎など様々な症状が現れます。

足のだるさ、むくみ、こむら返りなどでお悩みの方。

立ち仕事で足がつらい方。

デスクワークで足がだるくなる方。

どうぞお気軽にお電話ください。

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