足のむくみのセルフチェック
足のむくみとは
足のむくみとは、血液中の水分が血管の外にしみ出して、皮膚の下に水分が過剰にたまった状態を指します。
心臓・腎臓・肝臓・甲状腺の病気など、様々な原因によって足のむくみは生じますが、日常最もよく見られるむくみは足の運動不足、塩分の摂りすぎ、お酒の飲みすぎなどが原因です。
心臓から足まで送られた血液は静脈を通って心臓に帰ります。足のふくらはぎを中心とした筋肉の力(筋ポンプ作用といいます)によって血液は重力に打ち勝って心臓へ押し上げられます。
しかし、足の筋力が衰えたり、長時間立ちっぱなしのお仕事などで足の筋肉を動かさないでいると、足の血液を心臓に押し戻す力が弱くなります。
すると血液が足にたまり、血管から血液中の水分がしみだしてむくみとなります。
食事で塩分を摂りすぎるとのどが渇きます。その結果、水分を多く摂ることになり、むくみにつながります。
足のむくみによって足が重く感じて歩きにくくなったり、転びやすくなることもあります。
そうなる前にぜひとも対策を講じたいものです。
そこで、今回は自分でできる足のむくみのセルフチェックをご紹介します。
セルフチェックのやりかた
足のすねを手の指で5秒間押して凹ませましょう。
通常は凹んだ部分はすぐに元に戻りますが、皮膚が10秒以上凹んだままの場合、「むくみあり」と判定されます。
むくみの原因となっている体の水分は重力によって足に落ちてきます。朝はむくみが軽減していますが、夕方から夜にかけてひどくなります。
朝と夜でむくみの程度が異なるか、観察してみましょう。
とても簡単な方法ですが、医師がむくみを診断するのと同じ方法ですので、ぜひお試しください。
むくみは程度の差はありますが、多くの人が経験する症状です。だからといって放っておくと、時に重大な病気が隠れていることもありますので注意が必要です。
足のむくみが少しでも気になる方は、一度医師の診察を受けるようにしましょう。