【医師解説】弾性ストッキングは寝るときに履くべき?効果と使い方を徹底解説
寝るときに弾性ストッキングは必要?正しい使い方を専門医がわかりやすく解説
弾性ストッキングは寝るときも必要?基本の考え方
弾性ストッキング(着圧ソックス)は、足首からふくらはぎにかけて段階的に圧をかけ、血液の流れをサポートする医療用ソックスです。むくみの軽減や下肢静脈瘤の予防・治療に広く使用されています。

弾性ストッキングの3段階圧力
では、寝るときにも着用するべきなのでしょうか?

弾性ストッキング
写真提供:グンゼ株式会社
弾性ストッキングは日中だけ?基本的な使い方
弾性ストッキングは、日中に履くことが基本です。立ったり座ったりしていると、重力の影響で血液が足に滞りやすくなります。これを防ぐために、適切な圧をかけて血流をサポートする役割があります。
👉詳しくはこちら:着圧ソックスは昼用と夜用で何が違う?選び方のポイント
寝るときに弾性ストッキングを履く必要がない理由
寝ている間は体が横になり、心臓と脚の高さが同じになります。そのため、血液は自然に心臓へ戻りやすくなるため、特にストッキングで圧をかける必要はありません。
また、締め付けが強すぎると、かえって血流障害を引き起こすリスクもあります。
夜用着圧ソックスなら寝るときも安心
最近では、弱い圧力で設計された夜用ストッキングもあります。就寝中に足の冷えやだるさが気になる方には、こうした夜用タイプを選ぶと良いでしょう。
👉おすすめ記事:夜用着圧ソックスの効果と選び方ガイド
弾性ストッキングの間違った使い方に注意
実は、夜だけ履いて日中は何も履かないという方が少なくありません。しかし、本来は、日中にしっかり着用することがむくみや疲労感の予防につながります。
👉参考記事:長時間立ち仕事をする方へ:足の疲れと下肢静脈瘤を防ぐ方法
医師の指示で寝るときも着用が必要なケース
一部、深部静脈血栓症(DVT)などの治療や予防目的で、24時間着用が推奨されるケースもあります。この場合は自己判断せず、必ず医師の指示に従いましょう。
👉DVTについて詳しくはこちら:【注意】深部静脈血栓症とは?症状・予防・治療法を解説
まとめ:寝るときの弾性ストッキング使用は状況に応じて
弾性ストッキングの正しい使い方は、個人の体調や目的によって異なります。迷ったときは、医師や専門スタッフに相談して、自分に合った方法を見つけましょう。
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