下肢静脈瘤のボコボコ血管は要注意|手術を検討すべき3つのサイン | 目黒外科

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2025.11.26

下肢静脈瘤のボコボコ血管は要注意|手術を検討すべき3つのサイン

記事執筆Author

目黒外科 院長 齋藤 陽(あきら)

目黒外科 院長
齋藤 陽(あきら)

  • 日本外科学会 外科専門医
  • 脈管専門医
  • 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施医、指導医

詳しいプロフィール

放置は危険サイン!脚に“浮き出る血管”が見えたら治療を検討すべき3つのポイント

「最近ふくらはぎの血管が盛り上がってきた」「この見た目は病院へ行くべきなのだろうか?」
足に静脈瘤を持つ方で、そんな不安を抱えながら様子を見続けている方は少なくありません。

下肢静脈瘤 画像

実は、下肢静脈瘤は“見た目”だけでも、ある程度の重症度を判断できる病気です。
本記事では、下肢静脈瘤専門クリニック・目黒外科の医師が、写真で理解できる「治療を考えるべき3つの決定的サイン」を詳しく説明します。

この記事で分かること

  • どんな見た目なら治療(手術)を前向きに検討すべきか
  • 外観だけで“軽症”か“治療適応レベル”かを判断する目安
  • 放置した結果起こりやすい皮膚トラブル(色素沈着・皮膚炎・潰瘍)
  • 目黒外科で行っている「体への負担が少ない日帰り治療」について

まずはここをチェック!このような血管の浮き出方は要注意

下肢静脈瘤といっても程度はさまざまです。
細い赤紫の血管が少し見える程度の軽症から、太い血管が脚全体に浮き上がる重度まで幅があります。

以下の特徴がある場合、すでに治療を考えるべき段階に入っている可能性が高いと考えてください。

サイン1:太い血管が“ロープ状”に盛り上がって見える

立ち上がった時に、ふくらはぎ・膝裏・太ももの内側などに、
太く蛇行した血管が盛り上がって見える状態は典型的な静脈瘤です。

座ると多少落ち着くものの、立つと再び強く浮き出てくる場合、
伏在静脈で血液が逆流しているケースがほとんどです。

下肢静脈瘤 画像

この段階は、すでに“経過観察”ではなく治療を選択肢に入れるべきレベルです。
見た目だけでなく、実際に次のような悩みを抱えている方が多くいます。

① 見た目を改善したい
太い血管が目立つと、スカートや短パン、水着などを避けたくなり、日常の行動が制限されがちです。
血管内治療では、原因となる逆流静脈を根本から治すため、美容的にも大きな改善が期待できます。

下肢静脈瘤ビフォーアフター写真

② 足の症状を改善したい
大きな静脈瘤がある方は、以下の症状を伴うことがよくあります。

  • 夜中のこむら返り
  • 夕方の重だるさ・張り
  • 慢性的なむくみ
  • 足のむずむず感
  • 鈍い痛み

これは血液のうっ滞(停滞)が原因であり、ストッキングやマッサージでは根本改善しません。
逆流静脈を治療することで、症状が大幅に軽くなるケースが多く見られます。

サイン2:皮膚の色が変化してきた

  • 足首周囲が茶色〜黒っぽくくすんできた
  • 湿疹のような赤みが反復する
  • 触れていないのに紫色の内出血のような斑点が増える

うっ滞性皮膚炎 色素沈着 湿疹

これは色素沈着・うっ滞性皮膚炎と呼ばれる状態で、
血液の逆流が長期間続いた結果、皮膚にまで悪影響が及んでいるサインです。

この段階になると、外用薬やストッキングだけでの改善は難しく、
静脈瘤の根本治療が必須となります。

サイン3:血管の周りにしこり・硬さ・傷(潰瘍)がある

  • ボコボコした血管の一部が硬く、押すと痛い
  • 足首周囲に治りにくいジュクジュクした傷がある

皮膚潰瘍 写真

血栓性静脈炎

これは血栓性静脈炎や下腿潰瘍といった合併症が出ているサインで、
明らかに「様子を見る段階」ではありません。


「気になっているけれど様子を見てしまう」人が陥りやすい誤解

  • 命にかかわる病気ではないから、急がなくて良い
  • 夕方のだるさは年齢のせいだと思っている
  • 市販の着圧ソックスで何とかなるはず

下肢静脈瘤は突然悪化するわけではなく、
徐々に進行し、気づいたときには皮膚に影響が出る病気です。

太く浮き出た血管が見えている時点で、
病気としてはすでに進行した段階と考えてください。


見た目に変化がある方こそ、専門のエコー検査を

静脈瘤の治療適応は、
どの静脈でどれくらい逆流があるかを超音波検査で確認することで明確に判断できます。

超音波検査

特に以下の方は専門クリニックでの検査がおすすめです。

  • 立つと太い血管がはっきり浮き出る
  • 足の重だるさ・こむら返りが続く
  • 足首周囲に茶色の色素沈着がある
  • 家族に静脈瘤の手術歴がある

市販の着圧ソックスでの対応は補助的な方法であり、
逆流した太い静脈が残っている限り根本解決にはなりません。


目黒外科の下肢静脈瘤治療:切らない・縫わない・日帰り治療

現在の静脈瘤治療の主流は次の2つです。

どちらも皮膚をほとんど切らず、日帰りで行える負担の少ない治療です。

目黒外科では、

  • 保険適用の「切らない・縫わない」治療
  • 点滴でウトウトしている間に終了
  • 術後は歩いてそのまま帰宅可能

といった、患者さんの身体的負担を極力減らした治療を提供しています。

「この程度で受診していいの?」と思ったら

以下のような方は、すでに十分「受診のタイミング」です。

  • 血管が明らかにボコボコ浮き出ている
  • 片脚だけ太いロープのような血管が目立つ
  • 足首が茶色く変色してきた

早めに相談することで、
皮膚のダメージ悪化を防ぎ、治療内容もシンプルで済む可能性が高くなります。


まとめ:血管が浮き出たら放置せず専門医へ

  • 太いロープ状の静脈が浮いている
  • 皮膚の色が変わってきた
  • しこり・硬さ・潰瘍などの合併症がある

これらのサインがある場合、
すでに治療を前向きに考えるべき状態です。

放置して悪化させる前に、
一度専門クリニックでエコー検査を受けてみてください。


目黒外科のご案内

目黒外科は下肢静脈瘤治療を専門とするクリニックです。
全国・海外からも多くの患者様が来院され、
「見た目を改善したい」「将来の皮膚トラブルを避けたい」という方に多く選ばれています。

  • 保険適用の日帰り手術
  • 超音波検査に基づくオーダーメイド治療
  • 豊富な手術経験を持つ医師が担当

▶ ご予約はこちら(目黒外科公式サイト)

スマホで撮るだけ!無料の簡易チェックサービス

「自分の脚は手術が必要な状態なのか?」
「受診した方がいいのか判断に迷う…」

そんな方のために、目黒外科ではスマホ写真による無料簡易診断を行っています。

ご自身の脚を撮影して送るだけで、
下肢静脈瘤専門医(齋藤陽)が重症度の目安と受診の必要性をコメントします。

📱 無料簡易診断の流れ

  1. 立った姿勢でふくらはぎや太ももなど気になる部分を撮影
  2. 全体写真とボコボコ血管が強調される写真を数枚撮影
  3. 目黒外科のお問い合わせフォームから送信
  4. 医師が写真を確認し、受診や治療が必要かのコメントを返信します

こんな方におすすめ

  • 血管が目立つが、受診の敷居が高いと感じている方
  • 遠方に住んでおり、まずは専門医の意見を聞きたい方
  • 治療を検討する前に、本当に適応か知りたい方

注意点

無料簡易診断はあくまで参考判断です。
正式な診断には、来院して問診・診察・超音波検査が必要です。

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